カレル・チャペック『カレル・チャペック旅行記コレクション チェコスロヴァキアめぐり』
本日の本
book-29 『カレル・チャペック旅行記コレクション チェコスロヴァキアめぐり』 カレル・チャペック著 ちくま文庫
カレル・チャペック旅行記コレクションは、他にも何冊か家の中にある(ハズ)なのだが、今回、プラハに行くので引っ張り出してみた。
旅行記コレクションとはいっても、ちょっと違っていて・・・
まずは、チェコの地方をめぐる旅で、故郷についてのエッセイは、なんだか楽しそう。
そして、地方にもいろいろと魅力的な場所があって行ってみたくなるのだけど、残念ながら今回はプラハから足をのばすのは時間的に無理そう。
続いては、プラハについて。
観光地めぐり的なお話もほんのちょっとだけまじってはいるけれど、大半はプラハの街についての考察や、そこに暮らす人々についてのエッセイとなっている。
書かれたのは1920~30年代で、都市化の中で貧困が問題となっていたのか、チャペックは詳細に描写しているのだけど、なかなかに悲惨な話なのである。さすがにいつもほどのユーモアは感じらないけれど、静かに訴えようという気持ちは伝わってくる。
最後にスロヴァキアの旅行記。
一時は同じ国だったスロヴァキアだが、チェコの人、チャペックにとっては知らない国だったようで、わくわくしながら旅する様子が見られる。
スロヴァキアも、いつか行ってみたいですね。
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