【マウリッツハイス美術館展】
art-38 【マウリッツハイス美術館展】 東京都美術館
日曜日、午前中にベルリン国立美術館展を見て、余力あらばマウリッツハイスも行こうと思っていた。
マウリッツハイス美術館は、4年前現地を訪れてじっくり見てきたところだし、まあ無理しなくてもいいかと思っていたのだが・・・
ベルリン国立美術館展の「真珠の首飾りの少女」を見たら、耳飾りの方も見たくなってしまい、えいやと気合いを入れて都美術館へ。
待ち時間50分という看板を見つつ、まずは中に入ってチケット購入。再び外に出て並ぶ。
中には案外早く入れたのだが、それからが長い長い。
50分よりは少し早く入れたが、入場出来た時はホッとした。
都美術館、改装を経てリニューアルオープンしたわけだが、さすがにきれい、そして広々。
第1章 美術館の歴史
まずはマウリッツハイス美術館を紹介するコーナー。
邸宅の持ち主、マウリッツハイスの胸像や、美術館のレンブラントの間を描いた絵など(そうそう、こんな風にあの手術の絵があったっけ)。
マウリッツハイス、2年ほどかけて増改築するそうで(隣の建物もつなげて別館として使うらしい)、また是非行ってみたい。
第2章 風景画
ベルリン国立美術館展にもあったライスダール(こちらではライスダールと表記)が何枚か。そのうち1枚はあのライスダールの叔父の絵。
よく知られている方のライスダールの絵では「漂白場のあるハールレムの風景」が素敵。
第3章 歴史画(物語画)
ヤン・ブリューゲル(父)とヘンドリック・ファン・バーレン合作の絵から。ヤン・ブリューゲル(父)は花ばかりを描いていたんでしたっけ。
ルーベンスの「聖母被昇天」は、アントワープの大聖堂にあるあの絵の下絵とか。大聖堂の絵と較べるとずいぶん小さいけれど、これはこれでいいなあ。
レンブラント2枚プラス弟子の絵のあとは、1枚目のフェルメール。
「ディアナとニンフたち」である。初期は歴史画(物語画)を描いていたというフェルメール。まだまだフェルメール的特徴は顕著ではないものの、光の表現は少しそうかなあという気も。
第4章 肖像画と「トローニー」
2階にあがると(エスカレーターができてました。ずいぶん長いなあと思ったら、天井も高くしたそう)、じゃーん、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を一部屋とっての贅沢な展示。
最前列で見られるという列に並んだものの、相当時間がかかりそうだったので断念。後ろから見ることに。
結果的には全然問題なし。むしろゆっくり見られてよかったくらい。
マウリッツハイス美術館に行った際は、混雑などなく、相当ゆっくり見られ、しかも、この絵を見て振り向くと「デルフトの眺望」があるという贅沢さだったのだが・・・
再会できたのはうれしいですね。青、黄、赤の色が鮮やかで、見る者をとりこにする美しさがあります、確かに。
その他、フランス・ハルスが3品。
「笑う少年」。これは好きな作品。くしゃくしゃっとした髪、大きく開けた口がほほえましい。
レンブラントが4品(プラス工房のも)。
「羽根飾りのある帽子をかぶる男のトローニー」の光の当たり具合がいいなあ。
第5章 静物画
大好きな静物画。
ヤン・ブリューゲル(父)の花も美しいのだが、一番気に入ったのは、ファブリティウスの「ごしきひわ」。なんてかわいらしい!
第6章 風俗画
風俗画といえば、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホ。
「牡蛎を食べる娘」、「親に倣って子も歌う」など、ユーモアがありつつ、教訓たっぷりの絵は細かいところまでみるとおもしろい。
ボルフの「手紙を書く女」や、マースの「レースを編む老女」などは、題材的にフェルメールを連想するものもあり。
点数は少ないけれどとても充実している展覧会なので、混雑覚悟で是非!
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