「ブレイブ ワン」
本日の映画
movie-50 「ブレイブ ワン」 The Brave One 2007年米豪
DIR:ニール・ジョーダン
CAST:ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナヴィーン・アンドリュース、メアリー・スティーンバージェン
STORY:婚約者との結婚を控え幸せいっぱいのエリカ。ある日愛犬と散歩中に暴漢に襲われた2人。婚約者は死亡し、自らも大けがしたエリカは、警察の生ぬるい捜査に業を煮やし、自らを守るための拳銃を手に入れる。コンビニで偶然強盗に出くわした彼女は思わず引き金をひいてしまい・・・
☆☆☆重い映画だ。
仕事もプライベートも充実し、幸せの絶頂にいた主人公エリカが、ある日どん底へ突き落とされてしまう。一瞬にして恋人を失い、自分も死の淵をさまよう。数週間後目覚めると恋人はいない・・・
まさか自分の身に起きるとは思ってみなかった暴力によって幸せを奪われたエリカは、苦しみから逃れられず・・・さらに追い打ちをかけるのが、警察のおざなりな捜査。
自分で自分の身を守る他ないと思い詰めたエリカは、思わず闇ルートで拳銃を買ってしまう。
そして、怖いな~ニューヨーク。偶然立ち寄ったコンビニで強盗に銃を向けられた主人公はとっさに銃の引き金をひいてしまう。
この件は正当防衛だったものの、思わず現場から立ち去ってしまうエリカの中で何かがはじけたのか、壊れたのか。その後、処刑人のように悪人に対して銃を向け、次第にその行動はエスカレート。
観ているこちらとしては、エリカの行動に疑問を持たざるを得ないが、エリカ自身も苦しみから逃れられてはいないのだ。被害者だったはずの自分が加害者へ。いくら虫けら同然のクズを処刑したからといって、エリカの復讐にはならない。それでも何かに突き動かされるように殺しを続ける。
こうしたエリカの行動は許されることなのか?許せるのか?
という問題を突きつけつつ、結局どこに向かっていくのかと思いきや・・・
ラストはそうきたか。ちょっと肩すかしかなあ。まあ穏当な結末を選んだとも言えるし、まあどのような結末にしても、モヤモヤは残る気がする。
それより納得できないのは、刑事の行動でしょう。いいのか、あれで・・・
苦悩をしわをかくさず!熱演のジョディもいいけれど、主人公に接近していく刑事役の、T・ハワードがいいなあ。優しさがにじみでて、いざという時に頼りになって。
やっぱり別の結末の方がよかったかな(まだ悩む・・・)
« Yonda?ブックカバー | トップページ | バーダップワイン(赤) »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「フローズン・リバー」(2024.11.06)
- 「屍人荘の殺人」(2024.10.07)
- 「127時間」(2024.09.07)
- 「パーフェクト・ゲッタウェイ」(2024.09.02)
- 「ゆるキャン△」(2024.08.28)
コメント