【マリー・ローランサンとその時代展】
art-44 【マリー・ローランサンとその時代展】 ニューオータニ美術館
先日、1時間だけ休みをとって行ってきたのがこの展覧会。
この美術館、いつもすいているのだが、この日はかつてないほどの混雑ぶり。いったい何があったんだろう・・・
全国美術館会議・小規模館研究部会の共同企画展とのことで全国5カ所を巡回するらしい。
普段なかなか行けないような地方を含め小さな美術館の所蔵作品が見られるいいチャンスですね。
第1章 パリの画家、ローランサンの展開
第1章は、すべて去年閉館してしまったマリー・ローランサン美術館所蔵のもの。
初期から晩年まで順を追って紹介される。
初期はキュビズムの影響を受けていたとのことだが、確かに!そして、色遣いがちょっと違う。
やがて徐々によく知るローランサンのへと変化していって、淡い色合いへ。
久々、まとまってローランサンの絵をみた気がします。
第2章 パリの華やぎ
ローランサンと同時代に活躍した画家の作品の紹介。
ルオー、ヴラマンク、ドラン、ユトリロ、藤田嗣治など。
ルオーは、作品をたくさん持っているパナソニック汐留ミュージアムの所蔵品。多分見たことあるのも何点かあったかと思うが、いいな。
でも、今回もっとビビっときたのは、ヴラマンク。2点ともニューオータニ美術館のものとのこと。若い頃の絵は色彩が強烈でまさにフォービズムという感じなのだけど、後年の作品「雪景色」はタッチは荒々しいものの、色彩は暗めでだいぶ違う。これ、好きだな。
ユトリロの母、シュザンヌ・ヴァラドンの絵も一枚あったが、ローランサンと対照的。硬質な線で描かれている。
第3章 日本人画家の活躍
渡仏した日本人画家の絵のコーナー。
小磯良平など、そういうイメージはなかったのだけど、あちこち旅をしたようで、ブルターニュの風景を画いた絵も。踊り子の絵はドガを一瞬連想するけれど、どちらかというとあまりフランスというイメージじゃないですね。
やはり、佐伯祐三と荻須高徳がこの中では好き。何気ないパリの風景がいい。
三岸節子は鮮やかな色遣いがフォービズム的だと思っていたが、今回見た何枚かの絵はどちらかというとボナールっぽかった(「室内」など)。構図と色(暖色系)からそう思ったのかも。
※この展覧会は明日で終了です。
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