【シャルダン展】
art-40 【シャルダン展】 三菱一号館美術館
ブリヂストン美術館でぐったり疲れた後、向かったのは三菱一号館美術館。
おめあては、シャルダン展である。
こちらは割とすいていて見やすかった・・・
シャルダンというと芳香剤?
ではなくて、フランスの静物画家。
見るとそうそう、これ見たことあると思うのだけど、画家の名前はなかなか出てこないタイプ。
作品数は少ないらしく、今回も38点なので、かなり余裕のある展示。贅沢だ。
第1部 多難な門出と初期静物画
まずは現存する最初の油絵「ビリヤードの勝負」から。父親がビリヤード台の職人だったので描いたのだろうか。いずれにせよ、これだけ大人数の人物を書いた絵はめずらしいようだ。
しかし、非常に印象的なのは野兎を描いた2品。妙にリアルである。
第2部 「台所・家具の用具」と最初の注文制作
シャルダンは厨房の調理器具や食材をモティーフに描き始める。
「肉のない料理」と「肉のある料理」の対比がおもしろい。魚と肉。いずれにも描かれているのは乳鉢なのだけど、肉のある料理の方が明るい色彩だ。
このパートの静物画はどれも好み。
第3部 風俗画 日常生活の場面
シャルダンというと圧倒的に静物画のイメージだったのだが、一時期風俗画も描いたらしい。
ルーヴルの2作品、ウフィッツィの1作品、うーん見たかなあ。記憶にない。
「食前の祈り」なんかはなかなかいいけれど、やっぱり、静物画ですね。
第4部 静物画への回帰
静物画といっても、シャルダンは花を描かなかったようで、唯一の作品が「カーネーションの花瓶」。悪くはないけれど、やっぱり、果物他食べ物とか調理器具だろうか。
シャルダンの一人目の妻は若くして亡くなっており、再婚した奥さんが大変裕福だったということで、この時期の調理器具が昔と較べると、ゴージャスになっているのがおもしろい。
桃、ぶどう、すもも、さくらんぼ、りんご。
果物の絵どれもいいなあ。中でもポスターになっている木いちご、とってもおいしそう。まるでタルトみたい。一度最後まで見てまた戻って見てしまった。
あと、気に入ったのが「水差しとフロマージュ・ブランのある静物」。チーズ好きですからね(笑)
最後に、シャルダンの影響を受けた画家の絵として所蔵作品のミレー、セザンヌ、マルケ、ルドンの絵が。セザンヌはわかるとしても、他はちょいとこじつけのような・・・
静物画好きな方は必見!
見終わって、丸の内ベンチアートも見学。全部じゃないですが。
こちらは、所ジョージとチャンプリン。
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