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2012/11/22

ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q -キジ殺し-』

本日の本

特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)
book-41 『特捜部Q -キジ殺し-』 ユッシ・エーズラ・オールスン著 ハヤカワ・ミステリ

STORY:コペンハーゲン警察の未解決事件専門部署「特捜部Q」のカール・マーク警部補が挑むのは、20年前にむごたらしく殺害された十代の兄妹の事件。犯人はすでに服役中だが、その男の背後にエリートたちの影が・・・上層部の圧力をはねのけ捜査を続けるマークだが・・・

☆☆☆デンマーク産ミステリ第2弾。

一冊目の相当な長尺だったが、二冊目はさらにページ数が増えた。。
が、一気に読めるおもしろさはかわらない。

今回は、あらかじめ犯人はわかっており、犯人捜しのおもしろさはない。
が、いかにマークたちが犯人を追いつめるかとともに、一人のホームレスの女性の視点で描かれる物語が読ませるのである。
この女性・・・キミーの物語にグイグイとひきこまれる。本来、感情移入できそうにない人物なのに、ついついひきこまれる。相当特異なキャラだ。

もちろん、マークとアサドのコンビの活躍もおもしろいのだけど、今回、特捜部Qにあらたなキャラが登場。ローセという女性だが、これまた強烈。結構マークがやられちゃってるところがおかしい。
前回の女性議員も目立っていたけれど、この作家さんは女性キャラを描くのがうまいのかも。
ローセ、次回作でも個性を発揮してくれそうだ。

今回の犯人たちは、ホントに不愉快な連中で、後味が悪くなりそうだったのだが・・・
結末は悲しいものの、決して後味は悪くはなかった。

三作目、特捜部Qのコンビはどうなるだろう?(いろいろと含みがあるので)
楽しみだ。

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