ヨハン・テオリン『冬の灯台が語るとき』
本日の本
book-44 『冬の灯台が語るとき』 ヨハン・テオリン著 ハヤカワ・ミステリ
STORY:エーランド島に移住したヨアキムとその家族。一家4人での生活がスタートした直後、不幸が襲う。不思議な現象も数々起こる中、クリスマスの夜、孤立したこの家を訪れたのは。
☆☆☆エーランド島ミステリ第2弾。
1作目がとてもおもしろかったので、2作目も読んでみた。
1作目と同様、過去と現在を行き来しつつ、物語が進行していく。
そして、前作同様、前半はゆっくりとしかストーリーが展開しないのも同じ。
前作でも寒々とした雰囲気が漂っていたが、季節が進行し、クリスマスの時期のお話なので、さらに物語のトーンは暗くなっている。この雰囲気好きですけどね。
ややオカルト的要素も混じっているものの、この物語にはあっている気がする。
メインのストーリーは、現在の事件・・・ヨアキムを襲った不幸・・・なのだけれど、それと並行して、空き巣の犯人たちの話、前作で探偵役として大活躍したイェロフ元船長の兄のストーリーや、ヨアキムの妻の母親と祖母のストーリーが語られ、エンディングへと収束していく。
ただ、前作の方が過去と現在のからみがうまかったかなあというのと、この作品の犯人がちょっと唐突な感じがして、ワタクシは前作の方がよかったかなと。いや、これも十分いいんですけどね。
決して明るいだけの結末ではないけれど、ちょっぴり救いのあるところは前作同様で、ホッとする。
次が早く出ないかな。
そして、イェロフ元船長のさらなる活躍を読みたい。
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