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2013/01/13

【白隠展】

art-2 【白隠展】 Bunkamuraザ・ミュージアム

1301131
1万点以上の書画を残したと言われる江戸中期の禅僧、白隠の作品を100点余り集めた展覧会に行って参りました。

そんなにもたくさんの作品がありながら、ほとんどが各地のお寺や個人のコレクションであるため、今まであまり人の目に触れる機会がなく、今回が本格的な展覧会となったらしい。これは貴重な機会。是非行かねばと思っていた。

まず入ってすぐに「隻履達磨」がお出迎え。
いきなりの大迫力。ぎょろっとした目の達磨さんが靴を片方だけ持って歩いている。これ、幽霊なんですね。それで、持ち物だけがくっきりと描いてあるのだ。

釈迦・観音
まずはお釈迦様と観音様。
これらの画はあまり遊びがないような。
釈迦の画は自分の若い頃の苦しい修行を重ね合わせているそうで、厳しい画。一方観音像はやさしい画だ。

達磨
今回のメインともいえる達磨の部屋へ移動。
「横向き半身達磨」は太い線で描かれているが、線の数は非常に少なく、デザイン的な達磨。なかなかユニーク。
若い頃の達磨・・・30代、40代の頃のもいくつかあったが、後年の作品に較べて線が細く、ダイナミックさはなし。
80代で描かれた「半身達磨」がインパクト大。黒い背景の中に長い顔、大きな目の達磨、衣服は赤色。赤がぱっと目に飛び込んでくる。大分県のお寺にあり、関東では初の公開とのこと。
やはり年をとってからの達磨は、勢いよく感性で描いているという感じで迫力が違う。

大燈国師・布袋
白穏が尊敬していた高僧、大燈国師(高僧でありながら何十年も乞食とともに生活していたという)の画に続いて、布袋さま。
布袋さまだけでなく他の(または7にん全員の)七福神を描いた画もあったが、布袋さまが楽しい。
メビウスがメビウスの環を発見する百年前にメビウスの環のようなものを描いているのもすごいと思ったが、そのおとなりの「すたすた坊主」がとってもユーモラス。自画像でもあるとか。

戯画
戯画も楽しいですね。
解説がないとわかりづらいものもあるけれど、は、なるほどねという作品が多い。風刺や社会への批判などを盛り込み、教訓的な画も多い。
白隠は、兼好法師がキライだったとのことで、兼好法師を猿に見立てて描いたり。なんでキライだったんでしょう?

墨蹟
画のない書もたくさん残している白隠。
画もダイナミックな白隠だが、墨蹟もとってもダイナミック。曲がっていたり、最後の方の文字はスペースがなくなって小さかったり(笑)。そのおおらかさがいいですね。
百通りの書体で寿という字を書いた「百寿福禄寿」もおもしろいが、この中で一番好きなのは、「隻手」。両手をたたけば音がするが、片手ではどのような音がするか、それを聞いてこいという禅問答を描いていて、深く考えさせられる作品。

こんなにまとまって見られる機会はないと思うので是非!

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