【森と湖の国フィンランド・デザイン展】
art-4 【森と湖の国フィンランド・デザイン展】 サントリー美術館
フィンランドは10年以上前に一度いったきりだが(去年乗り継ぎしたが)、また是非行きたい国の一つ。フィンランドという言葉に反応して行って参りました。
デザインとはいっても、ほぼガラス作品。ガラスは好きなのでOK。
オーロラに迎えられて、鑑賞スタート。
プロローグ 18世紀後半-1920年代 黎明期
フィンランドで最初のガラスこうぼうができたのは1681年だそう。
はじめはごくごくシンプル、その後少しずつデザイン的なものが創られるように。
カレワラを題材としたタンブラー、いいですね。
それより年代は前のもの、犬と豚型のウォッカのデカンタ、ちょっとかわいらしい。
Ⅰ 1930年代 躍進期
より美しくデザイン化された日用品が求められるようになった時代の作品。
シンプルながら、デザインも追求されている。
この時期に活躍したというアルヴァル&アイノ・アールト夫妻の作品のうちアルヴァル氏の花瓶、色もきれいだし、デザインも素敵。なんとなく、フィンランドの森や湖を連想させる作品。
Ⅱ 1950年代 黄金期
第二次世界大戦後、企業デザイナーが活躍する時代の作品。
グンネル・ニューマン、カイ・フランック、タビオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルバネヴァといった名前がたくさん見られたが、中でも作品数が多かったのはカイ・フランク。バリエーションに富んでいたが、結構モダン(一番気に入ったのはヤマシギ)。
けれど、ワタクシが気に入ったのは、タビオ・ヴィルッカラの作品。アンズタケ、氷山、地衣・・・フィンランドの自然を感じさせる作品が多い。
Ⅲ 1960・70年代 転換期
1060年代はさらに発展したものの、その後オイルショックの影響で色ガラスの製造を中止する会社があったり、なくなった会社もあったりとしたようだ。
黄金期に活躍したデザイナーの名前がいくつかあったが、新たに出てきたのがオイヴァ・トッカ。霧のしずくや竹など静かな作品も素晴らしいけれど、トナカイの集会などはカラフルで楽しい。
この人は、現在まで500種以上作られているバードシリーズも生み出していて、ずらっと並んだところは壮観!この人の作品は結構好み(これは写真OKだったのでバシバシ撮ってきました)。
Ⅳ フィンランド・ガラスの今 Art&Life
現在では個人の作家が増えているそうで、アーティスティックな作品が増えている感じ。
でもワタクシ的には、シンプルかつモダン、そして、フィンランドの自然を表現したような作品がいいですね。
このパートにもあってオイヴァ・トッカの鳥あり。雷鳥で、バードシリーズの特別品らしい。
作者は違うけれど、竹(アンッティ=ユッシ・シルヴェンノイネン)も気に入った(日本人だから?)。
予想以上に楽しめた展覧会でしたが、明日で終了です。
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