アラン・ブラッドリー『サンタクロースは雪のなか』
本日の本
book-7 『サンタクロースは雪のなか』 アラン・ブラッドリー著 創元推理文庫
STORY:経済的困窮からバックショー荘が映画撮影に貸し出される。教会の屋根修復のお金を募るため、バックショー荘でロミオとジュリエットの一節が演じられることになり、村の人々が集まってくる。雪で封じ込められる中、殺人が起きて・・・
☆☆☆化学おたくの少女フレーヴィアシリーズ第4弾。
どんだけ、この村、殺人が起きるんだか。小さな村なのに。
まるで、セント・メアリーミード村状態(笑)
今回は、お屋敷に映画撮影部隊がやってきて、いろいろと不穏な空気が流れる中、雪でお屋敷から誰も出られなくなって・・・陸の孤島状態の中で事件発生。
フレーヴィアがまたまた張り切って事件解決にあたる。
とはいっても、なんとなく事件が解決しちゃった感じがあって、そうした部分はやや物足りない。
が、やっぱり、このお屋敷の人たちのドラマがおもしろいのだ。
フレーヴィアは、化学の知識に関しては大人顔負けなのだけど、サンタクロースを捕まえるためとりもちを仕掛ける(この設定がのちに生きてくるのだけど)なんて、子供っぽい部分もあって、おもしろい。
で、意地悪かと思っていた、姉たちが優しくて、フレーヴィアの誤解だったような・・・
ま、次回以降また意地悪になるかもしれないけれど。
お父さんもロマンチックな一面を見せるし、フェリシティおばさんの驚くべき秘密が明らかになるし、ドガーもまた意外な過去がわかるし・・・
ということで、この一家の行く先、目がはなせません。
テレビドラマ用に映像化権も売れたそうで、是非見たいなあ。いつ作られるんだろう。
そして、次作、早く出ませんかね。楽しみ!
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