デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』
本日の本
book-10 『二流小説家』 デイヴィッド・ゴードン著 ハヤカワ・ミステリ
STORY:ハリーはあらゆるジャンルの三文小説を書いている売れない中年作家。ある時、連続殺人犯から告白本の執筆を依頼され面会するが、殺人犯からは条件が・・・
☆☆☆このミステリーがすごい!』、『ミステリが読みたい!』、『週間文春ミステリーベスト10』の海外部門でいずれも一位になったという本をようやく。
確かにおもしろい。一気に読んでしまった。
が、好きな作品かと言われると、それほど好きではない。
結構グロイから。
いやまあ殺人事件を書いているのだから、ある程度はと思うけれど、犯人が不快というか・・・
それだけリアルってことだろうけど。
ミステリーとしても、作者としては伏線を張ってヒントを出しているつもりなのだろうけれど、なんとなく主人公が行き当たりばったりに真相にたどり着いたという感じがしてならないので、ちょっとマイナス。
それでも、まず明かされる真相は結構意外。ここでちょっと感心したのだけれど、それからがやや長くて、少しあきはじめたところに、ラストのオチが・・・
なるほどね。この間をもうちょっと縮めてくれたらもっとよかったかと。尻すぼみ感があったので。
これ、でも日本で映画化ってどうなんだろう。
あまり見たくない気がする。
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