「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
本日の映画
movie-12 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 Life Of Pi 2012年米
DIR:アン・リー
CAST:スラーズ・ジャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー
STORY:インドの動物園を営む一家に生まれ育ったパイ少年が16歳の時、一家でカナダに移住することになり貨物船に乗り込んだが、嵐で遭難。助かったのはパイと、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、そしてリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラだけだった・・・
☆☆☆監督賞をはじめアカデミー賞4部門に輝いた映画。
この映画の3D映像はとてもきれいだと聞いていたが、ワタクシは3Dが好きじゃない。
ということで2Dをやっている劇場を探したのだが、いい時間帯にやっておらず(もうすぐ終わりそうだったというのもある)、結局3Dで見ることに。
いやでも、この映像はやはり3Dの方がよかった。3Dで見てよかった。
パイが漂流する海の場面が、幻想的でとっても美しい。きらきらとしたいろいろな色や、美しい海の青が今も頭に浮かんでくる。
はじめの動物園の場面も3Dが生かされた映像だ。
CGもすごい。
浮島いっぱいのミーアキャットはさすがに一目みて、あ、CGと思ったけれど、トラねー、本物に見えたもの。技術も進歩したなあと感心。
で、物語だけれど、ラスト近くまで、サバイバルな冒険物語。
時に絶望しながら、そしてトラに怯えながら、知恵を絞って生き延びるパイ。なるほど、海難事故にあったらこうやって生き延びればいいのかということもわかったりする。
トラが海からボートに乗り移れなくて困っているのを助けるパイ。パイもトラもお互いなくてはならない存在となっていくのだが、最後にトラは・・・
ちょっとしんみりしたところに、爆弾が。
最後に語られるパイの2番目の物語は衝撃的だ。
おそらく2番目の物語の方が真実だったのだろう。
と考えれば、あの不思議な島のことも、ボートの不可思議な場面のことも、コックがドパルデューだったこともなるほどねと思える。
この映画の公式サイトにも書いてあるが、リチャード・パーカーという名にも意味があったことがわかる。
いやしかし、先にこの公式サイト見なくてよかったなー。
この映画は、原作そして、このリチャード・パーカーという登場人物が出てくるポーの小説も先に読んでいない方がいいと思う。
でも、もうちょっとどちらが真実かをぼかしてもよかったんじゃないかなあ。
パイの話を聞く作家が、キリンは・・・で、オランウータンは・・・でと言われると、2番目の物語の方に傾いてしまうから。
といろいろ考えると難しくなるのだが、美しい映像を楽しむだけでも見る価値ありますね。
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スピリチュアル(神秘的)な考え方が根底にある。しかし、そんなに深読みしなくてもいいと思う。相棒ではあるが決して友達にはなれない、獰猛なトラと心優しい少年の不思議な冒険物語。空と海だけの美しさに慣れていた目を、島の動植物の色鮮やかさが刺激する。CGを駆使し…... [続きを読む]
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