【Paris、パリ、巴里 日本人が描く1900-1945展】
art-15 【Paris、パリ、巴里 日本人が描く1900-1945展】 ブリヂストン美術館
ブリヂストン美術館で開催中の【Paris、パリ、巴里 日本人が描く1900-1945展】へ行って参りました。
第1室と第2室がこのテーマでの展示で、第3室以降はコレクション展(若干展示替えがありました)。
第1章 パリ万博から第一次世界大戦まで 1900-1914
黒田清輝が東京美術学校で教えるようになって、教え子たちをパリに送り込むようになった時代の絵画。
そんな黒田清輝の「ブレハの少女」からスタート。これは何度も見たことがある絵。
浅井忠の絵が4枚あったが、「読書」は同じモデルを和田英作も描いていて、こちらもタイトルは「読書」。ふむふむ、確かに同じモデルさんですね。向きが違うというだけでなく、タッチの違いがおもしろい。和田英作の方が暗め、重め。好みだと、浅井忠かなあ。浅井忠の「読書」は展示が5月3日までとのこと。
梅原龍三郎は、やはりルノワール風なのだが、安井曾太郎もルノワール風。ただ、セザンヌ風でもある。
やはり、皆、その当時のフランスの画家に大きな影響を受けていることがわかりますね。
第2章 黄金の1920年代と両対戦間期 1918-1945
第一次世界大戦中、多くの画家が帰国、その中でとどまったのが藤田嗣治である。
今回は、5点もの展示が。大好きな「猫のいる静物」(猫がかわいい!微妙に牙が出てるところが)他、何点かはよく見る絵だが、石橋美術館にある絵ははじめてかも。
「カルポーの公園」は、藤田嗣治っぽくない感じ。乳白色の絵ばかりじゃないんでしょうけど。
坂本繁二郎も5点。風景画の柔らかい光がいい。
佐伯祐三は6点。
同じレストランを描いた絵が2枚あったのだが、1枚はブリヂストン所蔵のもの、もう一枚は大阪市立近代美術館建設準備室所蔵のもので、これは見るのははじめて。どちらもいいなあ。
昨年、ブリヂストンに収蔵された岡鹿之助の「セーヌ河畔」もあり。アンリ・ルソーみたいなんだが、この色は好きだな。
なかなかいいテーマ展示でした。
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