【かわいい江戸絵画展 後期】
art-14 【かわいい江戸絵画展 後期】 府中市美術館
かわいいがテーマの府中市美術館の春の江戸絵画まつり。
先日、前期展示も行ったが、後期にも行って参りました。
今まで前期だけで力つきていたのだが、今年はがんばった!前期後期で総入れ替えなので、やっぱり両方とも行かないと。
まずは、「虎図」がお出迎え。うーん、やっぱり日本の虎の絵はなんか恐くない・・・かわいい。
かわいいには、いろいろな意味があって(健気、慈しみ、ぽつねんとしたもの、小さいもの、かわいそうなど)、前期展示の時はちょっと無理やりあてはめてない?と思った作品も結構あったのだけど、後期は結構しっくりくる作品が多かった。
去年の歌川国芳展でも見た「坂田怪童丸」なんてのは、ちょっと微妙だけど・・・
気に入ったのは、前期にも一部展示のあった、森狙仙の猿の絵。
猿の絵が得意だった画家だけあって、細かい毛の感じまで結構リアルなんだけれど、かわいらしいのだ。
猿と言えば、狩野探信の「猿鶴図」もよかった。特に猿は、日本にはいなさそうな猿(マダガスカルとか?)がつながっていておもしろい。
前期もあったが、後期も仙厓の作品がたくさん。
後期の作品の方が好みのが多かったかも。
ごくごくシンプルな線で描かれた仙厓の画。見るとフフッと思わず笑ってしまう絵ばかり。
「あくび布袋図」、「大黒天図」。中でもお気に入りは「猫に紙袋図」だろうか。
猫つながりでいくと、やっぱり国芳の猫の絵。
ホント、猫好きだったんだろうな。
いたずら好きな猫がすました様子がおもしろい。
七福神・・・中でも布袋さま、大黒さま、寿老人などは、かわいい絵になりやすいらしく、テーマとして多くあった。
大津絵(おみやげとして売られていた)の、寿老人が頭を剃られている画「外法の梯子剃り」がおかしい。
大津絵ってちょっとまとまって見てみたいなあ。
今回もありました、円山応挙の虎に狗。
虎、当時の日本人は見たことがなかったから、微妙に似てない虎で、猫っぽいものが多いのだけど、特に応挙の虎はかわいらしすぎる虎。ペットになりそう。
そして、狗がいいんだなあ。ホント、かわいい。
ポスターにもなっている「狗児図」、最後から二番目に展示してあった。あー、やっと会えた(笑)。3匹の表情がそれぞれ異なっていて、どれもかわいい。
そして、ラストを飾るのは追加で出品されたという伊藤若冲の「河豚と蛙の相撲図」。
毒のある者同士が相撲をするという画で、何枚かあった若冲の画の中で、これが一番ユーモラス。
最後に、はがきにスタンプを押して(うまく押せてない)、しおりを作りました。時間がなかったので一枚だけ。あとはゆっくり作ります。
前後期で全168点。
大変充実した展覧会でした。
前期に行っていない方も、後期だけでも是非!
両方行ってホント、よかった・・・
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