マーティン・ウォーカー『葡萄色の死』
本日の本
book-14 『葡萄色の死』 マーティン・ウォーカー著 創元推理文庫
STORY:サンドニの遺伝子組み換え農場が放火される。その後、ワインの農場のワイン桶の中で死体が発見されて・・・
☆☆☆警察署長ブルーノシリーズ第二弾。
前作が気に入ったので読んでみた。
雰囲気は同じですね。フランス南西部が舞台で、牧歌的な雰囲気が漂うのだが・・・
一行目から不穏な空気が漂い、いきなり本題がはじまる。
とはいっても、第一の事件が起こってから、第二の事件が起こるまではかなりページ数がさかれる。
その間に前作で芽生えた恋の行方やら、巨大ワイン産業に飲み込まれようとしている村の様子などがじっくりと描かれるわけだけど、読み終わってみると、ああなるほどね、それなり伏線がはってあったんだなあと思う。
とはいえ、事件の解決はちょっとバタバタとしていて、パッと見、突如事件が解決してしまったと見えるのが残念。
なんといってもこのシリーズの魅力は、この村自体。魅力的な人物が登場するし、ワインもお料理もおいしそうだし・・・
やはりこういう点がおもしろいから、また読みたくなるんですね。
ブルーノ、モテモテだなあ(笑)。前作の恋人は疎遠になりつつあるのだが、前作で登場した人物とちょっといい雰囲気になるし、また新しい女性キャラも登場するし。
次作も是非読みたい。
« しんとうワイン レッド | トップページ | 「愛の泉」 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- エラリー・クイーン『Zの悲劇』 (2025.01.11)
- 乙一『ZOO 1』 (2024.12.07)
- クリスチアナ・ブランド『自宅にて急逝』 (2024.11.30)
- アレックス・マイクリーディーズ『ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人』 (2024.10.27)
- ロバート・B・パーカー『ゴッドウルフの行方』 (2024.10.01)
コメント