「J・エドガー」
本日の映画
movie-29 「J・エドガー」 J.Edgar 2011年米
DIR:クリント・イーストウッド
CAST:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・ディンチ
STORY:FBIの前身である捜査局の長官代行となった若き日のフーバーは、片腕のトルソンと秘書のヘレンだけを信頼し、次第に権力を増していく・・・
☆☆☆初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの生涯を描く。
昔FBIのドラマもあったし、なんか格好いいイメージなのだけど、FBI初代長官のフーバーってこんな人だったのか!
人の弱みを握って恐喝するわ、人の手柄は横取りするわ、権力に固執するわ、反共主義者で人種差別主義者で・・・
で、マザコンで、ゲイ・・・
うーむ、マザコン、ゲイはともかくとして、フーバーのいいところなど一つも描かれていない映画なのである。こんな人物が50年もFBI長官の座に居座っていたとは恐い。
伝記映画といえば、影の部分もあるけれど、光のあたった部分を多く描くものだと思っていたが、さすがイーストウッド。そんなフツーの映画にはしなかったところがおもしろい。いや、フーバー自体はホントやなやつなんだけど。
科学捜査の基礎を作り、FBIという秩序ある組織を作ったというところはさらりと流して、フーバーの人となりをじっくり描いたところがポイントで、見る前と大きく印象が異なる映画であった。
フーバーを演じるのはディカプリオ。いつまでたってもあの童顔だから、どうも大人の役がしっくりこず、最近は首をかしげてばかりだが、この映画ではぎりぎりOKというところ。ただ、老け役はさすがに厳しいなあ。もうちょっと誰かいなかったのかと考えてみたが、思いつかない。
N・ワッツは好演。
ほんのちょい役でリー・トンプソンが出ていたが、年取った。悲しい・・・
いやー、それにしても、イーストウッド、多彩な映画を撮るもんですね。
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