ヘレン・マクロイ『小鬼の市』
本日の本
book-15 『小鬼の市』 ヘレン・マクロイ著 創元推理文庫
STORY:第二次世界大戦下、カリブの島国サンタ・テレサでひょんなことから記者として働くことになったフィリップ・スタークの最初に仕事は前任者の死の調査だった。死者が残した手がかりを元にスタークに危機が迫る。
☆☆☆☆ヘレン・マクロイの著作6冊目。
今まで、ちょぼちょぼとマクロイの著作は読んできたが、作風はいろいろ。この本も、スパイ物+スリラーといったところ。
物語はテンポよく進んでいって、第二次世界大戦時のカリブの状況を知らないとややわかりづらい面はあるものの、それほどは気にならず、サクサクと読み進められる。
映画にしたらよさそうな感じ。
主人公も謎めいているし、ウリサール署長も敵味方はわからないし(ただし、作品紹介で味方ということをネタばらししちゃってるのはどうかと思うが)、その他、登場人物の誰もが怪しく見えて・・・
暗号めいたメッセージとか、ツボでしたね。
犯人は落ち着くところに落ち着いたという感じで、まあそれほど驚きはなかったのだが・・・
いやはや、最後の10ページあまりで、びっくり!
これは予想してなかった。この10ページでぐんと点数があがる。
やっぱり、ヘレン・マクロイおもしろいな。
まだ未読のものも読んでみよう。
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