【貴婦人と一角獣展】
art-20 【貴婦人と一角獣展】 国立新美術館
パリ、フランス国立クリュニー中世美術館の6連作のタピスリー「貴婦人と一角獣」がすべて来日!
「貴婦人と一角獣」、実はパリで3度見ているのである。
むかーし、行ったときは単にクリュニー中世美術館と言っていた気がするが、そのうち国立中世美術館になり・・・で、フランス国立クリュニー中世美術館に落ち着いたのかな?ガイドブックの記載がってことでしょうけど。
何度も見てるし、パスしようかなあとも思ったのだけど、結構詳しい解説がついているらしいと聞いて行ってみることにした。
いや、これは行ってよかった。
現地では当然解説はフランス語なわけで(英語も少々あったか?)、簡単な解説はわかっても、詳しい解説、ましてや歴史的なことになると、そこまで熱心に読む余裕がなくて・・・
それに、今回じっくり見てみて、細部までは見てなかったんだなあと。
大きさもいろいろだったし、横型、縦型とあり・・・
6枚のうち、5枚は五感を表しているが、最後の1枚「我が唯一の望み」が本当に意味することはわかっていないという。第六感?いや違う気がする・・・
今回あらためてじっくり見てみると、色鮮やかな千花文様(ミルフルール)は細かくて、かなりの種類の植物が描かれているんですね。そして、樹木は4種類。2種類しか描かれていないのもあったが(「視覚」)、オレンジ、松、柊、ナラなのであった。むむ、これにも意味がありそうだが、さらにいろいろな種類が描かれているのは、動物たち。
鶏だけでも相当な種類がいるが、犬、狐、羊、山羊、猿、豹、ジェネットなど。
中でも兎は一番描かれていて(これがかわいい!)、あ、ここにも、あそこにも、と見つけるのは楽しいし、何の象徴なのかと考えると、なかなかに意味深い。
必ず描かれているのは、一角獣と貴婦人と獅子なわけだが、1枚1枚表情も違うし、あれこれと想像はふくらむ。謎が多いところも神秘的でよろしい。
デジタルシアターでの6枚の比較や、動物や植物の解説を見てから、また6枚のタピスリーを見ると、さらに新しい発見もあったりして、これは飽きないです。
6枚そろっての来日は、美術館の改装に伴うもので、今後こんなチャンスはあまりないでしょう。是非!
パリに行ったら、また見にいっちゃうかも・・・
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