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2013/05/26

【レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の肖像展】

art-22 【レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の肖像展】 東京都美術館

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昨日、仕事帰りに東京都美術館で開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行って参りました。
入口のところに並んでいるというわけではなかったけれど、中は混み混み。素描など小さい作品が多いので、近づいてじっくり見る人が多いためどうしても混んでしまうんですね。

今回の展覧会は、ミラノのアンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵の油彩画、素描、手稿が出品されており、この図書館・絵画館のコレクションが日本に公開されるのははじめてとのこと。

Ⅰ アンブロジアーナ図書館・絵画館
ヴェスピーノの「岩窟の聖母」からスタート。ダ・ヴィンチの2つの作品のうち、ロンドンにある方の模写とのことだが、ダ・ヴィンチの絵には描かれているものが描かれていない。ということで、ダ・ヴィンチ作品では後から描き足されたのか?とも。ダ・ヴィンチのより固い感じを受ける絵だった。
「悔悛の聖ヒエロニムス」、「貴婦人の肖像」と油彩が続いたところで、延々と続くのは素描である。意外と色が薄かったり見えにくいのもあって、鑑賞するのが大変。
気に入った作品は、「ホロフェルネスの頭を持つユディット」(イタリアの人はこのテーマが好きなのではないかと)。

Ⅱ レオナルド 思考の迷宮
この展覧会の宣伝では油彩画がクローズアップされていたけれど、このセクションがメインといってもいいのではないだろうか。
アンブロジアーナはダ・ヴィンチのアトランティコ手稿(1118枚の紙葉からなる)を所蔵しており、今回は22枚が出展されている。
人物のデッサン、幾何学的デッサン、建築に関するもの、機械や装置のデッサン、そして、ダ・ヴィンチが熱心に研究していた人体飛行に関するデッサン。どれも興味深い。
ダ・ヴィンチの頭の中はどうなってたのかなあ。芸術的な才能だけでなく、科学的・数学的な才能もあって、ホント天才だ。
混んでいて見るのが大変だったが、見ていて飽きない。もっともっと見てみたい。

この後のコーナーはまた素描が続いて、なぜかデューラーのもあったりして、?だったりするが、ダ・ヴィンチのやさしげな素描「女性の横顔と眼の習作」などもあった。

Ⅲ レオナルドとレオナルデスキ
いよいよ、ダ・ヴィンチの油彩画「音楽家の肖像」が登場。
モデルはダ・ヴィンチの友人の音楽家ミリオロッティと言われていて、この人の頭部のデッサンはアトランティコ手稿の中にもあった。
髪の毛や持っている楽譜の描写が細かく、ダ・ヴィンチらしいと思うが、この絵がダ・ヴィンチの作品かどうかについては諸説あったらしい。
エスカレーターのところに、背景が描かれた「洗礼者聖ヨハネ」が掛けられていたので、これパロディ?などと話ながら通ったのだが、レオナルド派の画家の作品だった。レオナルド派の方がより女性っぽく描かれているような気がした。
「幼子イエスと子羊」、「聖家族と洗礼者聖ヨハネ」もお馴染みのテーマだが、なかなかよろしい。
最後はまた素描。
イエスがどこにいるのかわからない(まだ来てない?)「カナの婚礼」とか、ちょっと変わったテーマの「日本における殉教者」(どうみても日本には見えないが)などが心に残った作品。

混んでいると見るのがちょい大変だけれど、ダ・ヴィンチの手稿は見応えあり。是非!
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