【川合玉堂展】
art-24 【川合玉堂展】 山種美術館
山種美術館で開催されている、川合玉堂展に行って参りました。
10年以上前だが、御岳にある玉堂美術館(玉堂は晩年を御岳で過ごした)に行って以来の玉堂ファンとしてははずせませんね。
いやはや、山種すごいな。71点も持ってるんですね。それがすべて見られる(前後期入れ替えあり)機会は貴重。
第1章 研鑽の時代(青年期から壮年期へ)
父親ははじめ画家になることに反対していたが、母親や親戚の口添えもあって本格的に絵を学ぶことになったという。
いやー、15歳の時の写生画巻や、10代の頃の写生帖を見れば、いかに才能があったかわかろうというもの。これらは玉堂美術館所蔵のものだが、必見!
愛知に生まれ、岐阜で育った玉堂は、生涯にわたって鵜飼の絵を何枚も描いたということで、若い頃の作品も。崖の下の鵜飼いの風景、なかなかにダイナミックな絵。
「紅白梅」は、まさに琳派で、あまり玉堂のイメージはないけれど、若い頃はいろいろと試行錯誤があったのだろう。
「柳蔭閑話図」は永らく公開されていなかったとのこと(しかも前期のみ)で、テーマがおもしろい。
第2章 玉堂とめぐる日本の原風景
玉堂といえば風景・・・自然ですね。
この章ではたっぷりと日本の原風景を描いた絵が堪能できる。
「鵜飼」も2点あり。好みは昭和14年に描かれた方かなあ。
他に好きな作品は「雪亭買魚」、「魚釣り」(偶然にも魚関係・・・笑)、春の穏やかな光と川が素敵な「春風春水」。
チラシにもなっている「早乙女」もいいですね。解説にもあったが、とても戦時中に描かれたとは思えない牧歌的というか、のどかな風景だ。
第3章 玉堂のまなざし
驚いたのは、玉堂は書もすばらしいということ。俳句や和歌なども作ったというから、実に多彩な人だったのですねぇ。
「氷上(スケート)」という絵にも驚いた。こんな絵も描いたんだ!躍動する人物を描くってイメージは全然なかった・・・
玉堂、大観、栖風の「松竹梅」、玉堂、大観、龍子の「松竹梅」も、それぞれの個性が出ていておもしろかった。
第2会場では動物の絵が。
猿、鴨、兎、猫。なかでも猫がかわいい。
玉堂ファンのみならず、日本画が好きな方は是非!
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