岩根圀和『物語 スペインの歴史』
本日の本
book-28 『物語 スペインの歴史』 岩根圀和著 中公新書
後から出版された人物編を先に読んでしまったのだが、これがおもしろかったので、歴史本の方も読んでみた。
これもおもしろい。
歴史本というと、ただただ時系列にまじめにかかれていると時として退屈なのだが、エピソードを絞って物語として書いているので、ぐぐっと引きこまれるのだ。
確かに、筆者が言うように、偏りはあるのだけれど、全体を読めば、スペインの歴史がおおまかにわかるようにはなっている。
それより、一つ一つのエピソードが掘り下げて書いてあるので、非常によく頭に入った。
一番興味深かったのは、無敵艦隊の話だが、本当はイギリスに勝てる実力があったのに、主に司令官が無能だったために(偶然の要素も重なってはいるが)、惨憺たる結果に終わったということ。
人物編にも出てきたセルバンテスが、こちらの本にもしばしば登場して、伝記読まなくてもいいね(笑)
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