中町信『模倣の殺意』(kindle版)
本日の本
book-32 『模倣の殺意』(kindle版) 中町信著 創元推理文庫
STORY:新進作家の坂井が服毒死。遺書はないものの自殺とされたが、坂井に仕事を頼んでいた出版社勤務の中田明子は独自の調査を開始する。坂井の作品がある有名作家の盗作ではないかという疑惑が持ち上がり・・・
☆☆☆著者のデビュー作。
この作家、今年になるまで知らなかったのだが、突如書店にたくさん並ぶようになり、あれよあれよという間にベストセラー。
不思議な現象ですね。
なんとねー、40年以上も前の作品じゃないですか。
それがなんでブームになったか、びっくりだ。
といいつつ、ついつい読んでしまうワタクシ。
とっても古風というか、昭和な感じ。
しかし、ちょっと文章の流れがよくないというか、あまりうまくないというか。
いやでも、これ、すべてはトリックのためなのかな。
トリックはあの当時は斬新だったのかもしれないけれど(○○トリックをはじめて用いた作品とか)、途中でこれはおかしいのでは?とわかってしまうんですね。
とはいえ、違和感という程度で、真相はそれなりにびっくり。
もうちょっと古めかしくなければ、そしてあまりに技巧的すぎなければもっとよかったのだけど・・・
もう一作くらいは読んでみようかな。
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