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2013/09/20

【竹内栖鳳展】

art-35 【竹内栖鳳展】 東京国立近代美術館

1309201
おととい、半日休みをとっていって参りました。
平日とは思えない混み具合でびっくり!日曜美術館効果だろうか・・・

竹内栖鳳展というと、昨年11月、山種美術館で開催された展覧会にも行っているのだが、山種は小規模だし、栖鳳以外の作品も多かったので、今回の展覧会はとても楽しみにしていた。

第1章 画家としての出発
栖鳳、17歳の時の作品からスタート。
さすが!というのは、偉大な画家に対して失礼とは思うが、やはり、若いときから才能があふれ出るものなんですね。
鳥や虫などを描いた写生帳(こういうの見るの好き)もすばらしくて、全頁みたいものである。
鯉が飛び跳ねる瞬間を描いた「池塘浪静」は、見ている者をハッとさせる。
部分、部分を異なる派の技法で描いていることから、鵺派と蔑視されたとのことだが、そんなこと気にならない(素人目には)。

第2章 京都から世界へ
パリ万博視察のためヨーロッパに渡り、実物をよく観察して描く重要性を痛感した栖鳳は、帰国後、実践、動物画や風景画を多く残している。
ワタクシ、栖鳳の動物画が大好きなので、この章の作品はまさにツボ。
昨年も見た「百騒一睡」。いろいろな動物が描かれているのだが、応挙風の子犬のかわいいこと!親犬を見るとボルゾイのようなのだが。
獅子の画が何枚か。「獅子」は見るのははじめてだと思うが、やはり「金獅子」が迫力。逆立ったたてがみも。
「虎・獅子図」もアップで迫力。
これらとともに「象図」も昨年見たかな。象のしわしわな皮膚の具合がよく描かれている。上に乗ってる猿がお茶目。
大好きな作品は「飼われたる猿と兎」。家に兎も猿も!飼っていたという。さすが、よく観察されている。写生帖も展示されていた。

特集展示1 美術染色の仕事
栖鳳原画の刺繍作品の展示が、いやまあ見事なこと。こんなに細かい刺繍とは!見事な再現に感心。
栖鳳が高島屋に勤めていた際の出勤簿が展示されていたが、欠勤が多いような・・・

第3章 新たなる試みの時代
展覧会場に入る前に10分弱の映像を見たのだが、「散華」を描くにあたって、天井に鏡をおいて、そこに映った裸婦の写生を元にしたとあった。
こうした方法など、栖鳳は種々試みなが制作にあたったようだ。
「散華」は躍動感あふれる天女たちの舞が描かれているが、残念ながら東本願寺天井画は完成しなかったとのこと。
栖鳳というと、人物画はあまりぴんとこないが、「絵になる最初」は有名ですね。モデルが服を脱ぐ際の一瞬のためらい、はじらいが伝わってくる。
「熊」ははじめて。ポーズがおもしろい、なんともユーモラスな熊。
好きな作品は「遅日」。かごの上にからすが乗っている画なのだが、構図がいい。

特集展示2 旅
栖鳳は旅の絵もたくさん描いている。ここにも写生帖の展示が。
「羅馬古城図」はサンタンジェロ城?遠くからみると、ローマの風景には見えなかった。むしろ中国のような。
「羅馬之図」もそう。近づいてみると、ぼんやりと水道橋が浮かび上がってきて、確かにローマなのではあるが、日本的。
栖鳳は潮来が好きだったのだろうか、いくつか作品があった。

第4章 新天地をもとめて
晩年の栖鳳の画は、柔らかな色遣いの画が多かったように思う。
「おぼろ月」などは絵本の挿絵になりそうだ。
「爐邊」、「清閑」の子犬たち、かわいいなあ。気持ちがほっこりする。
蛙と蜻蛉の配置が絶妙な(はみ出てる蛙がいい)「蛙と蜻蛉」も好きなのだが、「若き家鴨」のなんともいえない色合いもいい。
蕪の上にねずみがのっかった「春宵」、「家兎」、「海幸」(魚が大きい!)など、このあたりは好きな作品ばかり。
うーん、やっぱりワタクシ、動物の絵がすきなんですねぇ。

特集展示3 水の写生
最後は、水というテーマでの若い頃から晩年までの写生の展示でしめくくり。

今回、海の見える杜美術館からの作品がたくさんあって、どこの美術館?と調べてみたら、広島なんですね。うーん、行ってみたい・・・

とっても充実した展覧会でした。
後期も行きたいなあ。時間とれるかなあ・・・

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