【速水御舟展-日本美術院の精鋭たち-】
art-35 【速水御舟展-日本美術院の精鋭たち-】 山種美術館
東京国立近代美術館で【竹内栖鳳展】を見た後、恵比寿に移動、山種美術館で見てまいりました。
来年、院展が再興100年を迎えるにあたっての記念で、重要な院展画家の一人、速水御舟を中心とした展覧会である。
第1章 再興日本美術院の誕生
院展は、一旦活動停止後、横山大観ら中心となって再興されている。
第1章では、大観のほか、下村観山、菱田春草の作品を展示。
大観にも様々な絵があるが、一番気に入ったのは「木兎」。たくさん描いたらしい「富士」もあった。
しかし、一番記憶に残りそうなのは、観山の「不動明王」。なんか、不動明王がスケートボードしてるみたいで(笑)、ユーモラス。
第2章 速水御舟と再興院展の精鋭たち
御舟の作品を中心として、同じ一門の今村紫紅、小茂田青樹なども。
似ているところもあるが、やはり違うわけで・・・
あ、でもこの二人の作品もなかなかよかった。
2枚の対比がおもしろい「昆虫二題」。クモの巣は外に輪が広がり、蛾は真ん中の光に集まっている。図形的におもしろい。蛾の絵の方は「炎舞」とあい通じるものがある。
対比という意味では「あけぼの、春の宵」もいい。あけぼのの明るさと、宵の静けさと。
以前も見たことがある「翠苔緑芝」は、寝転ぶうさぎとじっと見つめる黒猫が好き。
未完に終わった「盆栽梅」、完成していたら新しい試みと思われたかも・・・40歳の若さで亡くなったことはとても残念だ。
土牛、小倉遊亀などもあった。
第3章 山種美術館と院展の画家たち
第2展示室では、「炎舞」が。いつも、思ったより小さい作品だなあと感じるのだが、炎の勢いはダイナミック。
山種は、実に120点もの御舟の作品を所蔵しているそうだから、まだまだ未見のものがあるはず。是非、いろいろと観てみたいものだ。
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