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2013/09/19

アン・クリーヴス『青雷の光る秋』

本日の本

青雷の光る秋 (創元推理文庫)
book-35 『青雷の光る秋』  アン・クリーヴス著  創元推理文庫

STORY:ペレス警部は両親に婚約者を紹介すべく、故郷フェア島を訪れていたが、殺人事件が発生。嵐で本島との交通が遮断されたため、一人捜査にあたるが。

☆☆☆シェットランド四重奏、最終章。

三冊目を読んでからだいぶ時間がたってしまった。
冬、夏、春ときて最後が秋。
前作では、警部の恋人フランはロンドンに行ってしまってほとんど出てこなかった(はず)。そして、新米刑事のサンディの成長が描かれていた。

サンディはさらに4作目では成長して頼もしい限り。
ペレス警部のいいサポート役になっている(ちょっとちゃらいけど)。

事件は、いかにもという人物の死からはじまって、第2の事件も起きる。ほとんどが顔見知りの小さな島の中での出来事というだけでも息がつまりそうなのだが、さらに嵐で交通が途絶えてしまい、その息苦しさといったらない。
みなが疑心暗鬼になり、脱出できないイライラがつのるばかり。
そんな中、みな固い口を閉ざして、なかなかヒントさえ見つからない。

苦戦する警部がようやく、解決の糸口を見つけた矢先、さらなる悲劇が・・・
あっさりと書かれたその悲劇は、あまりに重くつらくて・・・
呆然としてしまった。
なぜ、この結末でなくてはならないんだろう。なかなか気持ちの整理がつけづらいラストである。
うーん、こうなると、犯人が誰かなんてことはどうでもよくなるような。

しかし、このあとまた続編が書かれたようで、どういう展開になるんだろう?
救いがあるんだろうか。

是非、早く日本でも出してもらいたいと思う。

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