【ミケランジェロ展】
art-33 【ミケランジェロ展】 国立西洋美術館
先週からはじまったミケランジェロ展に行って参りました。
やや混んでいるという程度(ただし、食事後また通ったらチケット売り場にだいぶ並んでいた)。
第1章 伝説と真実:ミケランジェロとカーサ・ブオナローティ
ミケランジェロの肖像画からスタート。
ミケランジェロは肖像画を描かれるのが嫌いだったそうで数点しか残っていないらしい(今回のは模作)。なんか頑固そうなお顔(笑)。
手紙が何点かあったが、非常に読みやすいきれいな字で几帳面そう。
というわけで、ワタクシのイメージとしては頑固で几帳面(笑)。
この章で一番気に入ったのは、「食べ物のスケッチと3種のメニュー」。
解説では肉を食べずに質素なとあったが、いやいやとんでもない!すごい量食べてるよ(笑)。これってミケランジェロ一人が食べた量だよねぇ。
ショップにこの柄のTシャツがあって、はげしく惹かれたのだが、結局買わなかった・・・
「レダの頭部習作」もあった。レダが現存していなくて残念である。
第2章 ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂
天井画の習作が10点あまり。最後の審判の習作もあり。意外と忠実に完成品が描かれていることがわかる。
最後の審判を10のパートにわけて版画にしたジョルジョ・ギージの作品がなかなかよい。最後の審判は現地で2度見ているのだが、それほど細かくは見ていなくて(天井画のほうが細部まで見ているが)、へーこんな風に描かれていたのかと感心。じっくりと見てしまった。
映像コーナーでは4K映像が流れており、さすが、美しい!(10分ほどの映像です)
第3章 建築家ミケランジェロ
ミケランジェロは建築の分野でも活躍。サン・ピエトロ大聖堂他、結構手がけているんですね。
おもしろかったのは、教皇にあてた手紙。もってまわった言い方をしているが、要するに不満の手紙なのだった。
第4章 ミケランジェロと人体
いよいよ「階段の聖母」登場。なんと15歳のころの作品というから驚き。
その後のマニエリスムから考えると、非常に穏やかな作品。もっとも、同じころ、躍動感にあふれた作品を作っていたらしいから、どちらもミケランジェロらしいということなんだろう。
88歳のときの作品「キリストの磔刑」も穏やかな感じをうけた。彫り方は大胆なのだが。
「クレオパトラ」は素描は素描でも贈呈用らしい。裏にも描かれていて、こちらのクレオパトラは驚きの表情(動揺と苦悩を表しているとの解説)を見せている。表面の方が完成度は高いのだが、この裏面、老人?も描かれていて、なぞだ。
ちょっと地味かもしれませんが、いい作品がきているので是非!
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