エリック・キース『ムーンズエンド荘の殺人』
本日の本
book-36 『ムーンズエンド荘の殺人』 エリック・キース著 創元推理文庫
STORY:探偵学校の卒業生たちに校長からの同窓会の案内状が届いた。雪の山荘に到着した彼らを待っていたのは死体。吊り橋が爆破され孤立してしまった彼らの元に殺人予告の手紙が・・・
☆☆☆雪の山荘版『そして誰もいなくなった』だそう。
なんていわれると、読まないわけにいかないじゃないですか!
確かにね。
一人一人殺されていくんですね。各章の番号の下の×印が、誰か死ぬたびに減っていく・・・
なるほどねと思ったけれど、一つの章が短すぎるような。
読みやすいような、思考が分断されるような・・・
『そして誰もいなくなった』だなと思いつつ、読んだので、ありゃりゃ、だまされた!
そりゃ、同じような犯人なわけはないか。
ちょっとくやしい(笑)
現代のこの設定は難しそうなのだが、そこはうまくクリア。
今なら携帯やネットで簡単に連絡できるじゃん、というのを電波が入らないということにして。
しかし、そこからはちょっと展開がのろいというか、皆さん、あまり切迫感がない(笑)
従って、どんどん人が減っていくのに盛り上がらない。
さすがに、ラストは盛り上がったけれど、サスペンスとしてはもうちょっとかな。
いや、でもまずまず。
作者の第一作とのことだけど、次作はどんなものを書くんだろうなあ。
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