【ルーヴル美術館展】
art-34 【ルーヴル美術館展】 東京都美術館
ルーヴル美術館展というと、しょっちゅう日本でやっている気がするのだが・・・
前回行ったルーヴル美術館展では、「レースを編む女」を見たっけ。
今回は、地中海がテーマで、工芸品が中心かな?とすると、行かなくてもいいかなとも思ったのだが・・・
絵画部門からも作品がきているようだし、こういった試みは案外おもしろいかもと、行ってみることにした。
序 地中海世界
中に入ってみてびっくり!超混み混みで、全然前に進まない!正直、この展覧会にそれほどまで人がきているとは・・・
そして、小さい作品が多く、ケースに入っているものが多くて解説が下にしかない、という悪条件で、見るのがホント大変だった。あともうちょっとで終わってしまうので、毎日混んでいると思われるが、できるだけすいた時間を狙ったほうがよい。
意外と、細かな細工のものは好きなので、もうちょっとじっくり見たかったところだが残念。
序章で一番気に入ったのは、香油入れ(兎狩り)。
第1章 地中海の始まり
章のはじまりにその当時の勢力地図があるのがよい。
紀元前2000~1000の時代、国と国との間の交流もはじまり、文字も発明された。
楔形~アルファベットまでいろいろな展示があったが、やっぱりロゼッタストーンが印象的(レプリカの展示)。
この章にもあった香油いれ(動物の形をしたいろいろ)もいいなと思ったが、一番気に入ったのは、スプーン。といっても食べ物を食べるためではなくて、奉納用らしいのだが、なかなかの芸術品である。
第2章 統合された地中海
ギリシア~ローマの時代。このころになってくるとだいぶおなじみになってくる。
クレオパトラ、オクタビアヌス、ハドリアヌス・・・
やはりクレオパトラというのはモデルになりやすいんですね。
モザイクが何品かあって、色味は少ないのだけれど、とても美しい。植物模様も細かできれいなのだが、魚のモザイクが気に入った。
第3章 中世の地中海
中世になると、イスラムの影響が強くなる。
十字軍が持ち帰った文化と西洋文化の融合。
「恋する男女が描かれた杯」の絵がちょっと漫画チックだった。
第4章 地中海の近代
十字軍以後、地中海ではヴェネツィアが栄える。とともに、オスマン帝国の脅威も。
この章ではスイス人画家リオタールの絵がよかった。
旅で訪れたコンスタンチノープルに魅了され、同行の旅行者が帰国後も4年間トルコにとどまり、たくさんの絵画を残した人らしい。
エキゾチックな絵である。
この当時のはやりのテーマだったのか、「エウロペの略奪」が8点ほどあった。懐中時計の細かい細工がすばらしい。
ここにもまたクレオパトラ(蛇で自害する)もあった。
第5章 地中海紀行
貴族の子弟のグランドツアーをはじめとして、芸術家たちも地中海世界への旅行がブームになった時代。
フランス人画家のシャセリオーの絵画が2枚。鮮やかな色彩のエキゾチックな絵画で、この時代、人気があったのだろうなあ。
ワタクシの好みからいうと、1点あったコローなのだが。こんな作品は、ひょいと飾られているとうれしくなる。
イタリアや、中東の風景画など、一番ワタクシ的にはうれしい章であった。
ところで、シリアのあたりは馬の産地なんでしょうか。馬の絵があったのだが・・・
そうそう、この展覧会の目玉、ギャビーの女神もこちらにあります。
ルーブル美術館に行っても、素通りしていまいそうな作品をじっくり見られる機会ですので、是非!(すいてるといいですね・・・)
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