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2013/10/05

【アメリカン・ポップアート展】

art-36 【アメリカン・ポップアート展】 国立新美術館

1310051
アメリカのジョン&キミコ・パワーズ夫妻のコレクションを紹介する、アメリカン・ポップアート展に行って参りました。
当初、この展覧会はパスしようかなと思っていたのだが、やはりキャンベルのスープは見てみたかったのと、今年、マドリッドのティッセン・ボルネミッサ美術館でリキテンスタインの作品を見て、他のも見てみたいと思って、やはり行くことに。

アメリカのお金持ちってすごいなあといつも感心するのだが、この夫妻のコレクションもしかり。財力が違う・・・

アメリカン・ポップアートといっても、今回きている作者で知っているのはウォーホルとリキテンスタインのみというお寒い状況なのだが、意外と楽しめた展覧会だった。

1.ロバート・ラウシェンバーグ
レウシェンバーグはコンバイン・ペインティングを制作。カンバスやパネルに、新聞やポスターの切り抜き、写真から日用品、家具などを組み合わせ、さらにペイントを加えたもの。
何が貼られているのかなーと見るのが楽しく、ついつい顔を近づけて見てしまった。
切り抜きのコラージュはよくあるけれど、え、こんなものまでというのまであったり。「ブロードキャスト」は、裏にラジオまで入っているそうで、創られた当時はつまみをまわすと実際にラジオが聴けたとか。

2.ジャスパー・ジョーンズ
数字やアルファベットの羅列などはデザイン的。
アメリカ合衆国の地図をモチーフとした「地図」や国旗をモチーフとした「旗」などもおもしろいが、ワタクシが気に入ったのは「うす雪」のシリーズ。淡い色あいが好き。

3.ラリー・リヴァーズ ジム・ダイン

4.クレス・オルデンバーグ
ソフト・スカルプチャー(日用品を巨大化し、布やビニールで覆ったもの)。
ぐにゃっとしたドラムがなんともいえずおかしい、「ジャイアント・ソフト・ドラム・セット」が目を引く。
消火栓とかネズミとかおもしろいものに注目する人だなあ。
一連のリトグラフ作品がワタクシ的にはお気に入り。

5.友人としてのアーティストたち
夫妻はアーティストたちと親しくつきあい、自宅にもしばしば招いていたという。
そして、そんなつきあいの中で、描いてもらった絵がたくさんあるという。なんともうらやましいではないですか。かわいらしい小品が多いコーナー。

6.アンディ・ウォーホル
いよいよ登場!
いや、すごいな200個もあると。「200個のキャンベル・スープ缶」大迫力。よく見ると、そう細かく描いてあるわけではなくて、「キャンベル・スープ」の方が精巧に描かれているのだけど、いやよく描いたね、200個も(笑)
モンローや毛沢東などに混じって、キミコ・パワーズさんを描いた作品もたくさん。
小品もたくさんあって、へー、こんなのもウォーホルと思う作品もあった。

7.ロイ・リキテンスタイン
ちょっとしたマイ・ブームになったアーティストだが、なるほど、これって漫画っぽい・・・アメコミ風なんですねぇ。
赤、青、黄の原色を使っていて、たくさん見ていると目がちかちかしそう(笑)。まあでもこれも楽しい。

8.メル・ラモス ジェイムズ・ローゼンクイスト トム・ウェッセルマン
この3人の中ではトム・ウェッセルマンが一番気に入った。
「グレート・アメリカン・ヌード50」は、ルノワール、セザンヌ、ルドンの絵と、アメリカ的なものと女性(ポスターから切り取ったものらしい)が同居しているという、不思議な作品。

とにかく、明るくて楽しい展覧会。
是非!

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