【竹内栖鳳展】(後期)
art-37 【竹内栖鳳展】(後期) 東京国立近代美術館
先日前期展示を見にいったところではあるが、とてもすばらしかったので、後期も行くことに。
前期展示の感想をたっぷりと書いたので、今回は簡単に。
第1章 画家としての出発
「芸阿弥(唐瓜と胡蝶図)模写」。若い頃から才能豊かだったことがわかる作品。
写生帖は頁替えがされていて、またまた楽しめる。ホント、全頁見てみたい。
第2章 京都から世界へ
前後期通しての展示「金獅子」がやっぱりすばらしいのだが・・・
大阪歴史博物館所蔵の「獅子図」もいい。たてがみ、毛並みが細かい。
「狐狸図」も好きだが、一番気に入ったのは、「雪中噪雀図」。雪の中、にぎやかにさえずる雀がほほえましい。
特集展示1 美術染色の仕事
ここはあまり変わらず。
第3章 新たなる試みの時代
「アレ夕立に」の下絵がきていた。残念ながら、完成品は10月8日からの展示で見ることはできない。
「群鴉」はカラーのはっきりした作品。ちょっとめずらしいかも。黒が目立つ。
しかし、この章の一番のみものは、やはり「斑猫」。山種ので、数度見てはいるのだが、何度見てもいいなあ。毛並みを描かせるとさすが、なのである。
この作品が一番人だかりができていた。
特集展示2 旅
ローマの図は姿を消していたが、代わってきていたのは、「和蘭春光・伊太利秋色」。オランダとイタリアなのだが、やっぱり樹木が日本的。
中国を描いた絵は南画的で、これはこれで味わいがある。
第4章 新天地をもとめて
猫といえば、この作品の猫もかわいい。「小春」という作品で、かごの中の猫が描かれている。
「冬瓜」は冬瓜の上に、ネズミがおり、「炎暑」はじょうろの上に蜂。こういう構図が好きだったのかもしれない。
「艶陽」の蛇はちょっとなあ・・・
一番気に入ったのは、「惜春」。薪の上にウグイス、そして下には花びらが散っている。いかにも春らしい淡い色彩ですてき。
特集展示3 水の写生
後期展示は滝の絵で統一されていて、前期展示よりよかった。滝マニアなので・・・
前後期とも充実していました。
まだの方は是非!
蛇足
時間があったので常設展示も駆け足で。
新しい所蔵作品である、速水御舟の作品の展示があったのだが・・・
ぱっと見て、御舟とは思えない作品なのでありました。
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