「剃刀の刃」
本日の映画
movie-53 「剃刀の刃」 The Razor's Edge 1946年米
DIR:エドマンド・グールディング
CAST:タイロン・パワー、ハーバート・マーシャル、クリフトン・ウェッブ、ジーン・ティアニー、アン・バクスター、ジョン・ペイン、エルザ・ランチェスター
STORY:第一次世界大戦で友人を失って以来人生の目的を見いだせなくなった青年ラリー。貧乏な生活に耐えられなくなった婚約者イサベルは金持ちと結婚してしまう。イサベルの友人ソフィは幸せな結婚したのもつかのま、交通事故で夫と娘を失い・・・
☆☆☆サマーセット・モームの小説の映画化。
昔々読んだな、この小説。でも全然覚えてなかった(笑)。
まあ、それほどモームの小説は好きでもなかったし。
あまり共感できない人物ばかりなので、なかなか感情移入しにくいのだが、映画はかなりのメロドラマ仕立てなのでそれなりに見られる。
ラリーは、いつまでも行く先を見つけられないタイプ。自分探しにインドまでいき、悟りの境地に達しかと思われたが、結局また放浪の旅に出てしまう。なんか、イライラするタイプ(笑)。演じるのはタイロン・パワーだが、いつも通り大根で、演技が平板すぎる。
彼の婚約者は、ジーン・ティアニー演じるイサベルで、これが相当な俗物。
ラリーを見限って金持ちと結婚したものの、夫が破産、困窮するものの、見栄を張り続ける。そして、相当な悪女。親友を破滅に追いやるのだから。こういう役、ジーン・ティアニー似合うよなあ。
その親友がアン・バクスター演じるソフィ。
A・バクスター、これでオスカーを獲得。
確かに、あのアル中演技は鬼気迫るものがあるのだけれど、こういう役ってオスカーとりやすいですよね。
この役、確かにかわいそうなのだけど、自分を憐れみすぎるところがやや共感できず。
イサベルの叔父がクリフトン・ウェッブ演じるテンプルトンで、姪におとらずスノビッシュな人物。最後まで俗物であり続けるところが憐れだ。
というわけで、なんだかねって人物のオンパレードで、もやもや感は晴れず。
たぶん、小説の方がよかったと思う(覚えてないけど・・・笑)。
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