【三菱一号館美術館名品選2013 近代への眼差し印象派と世紀末美術展】
art-42 【三菱一号館美術館名品選2013 近代への眼差し印象派と世紀末美術展】 三菱一号館美術館
平日、半日休みをとって、美術館のはしご。
一つ目は、三菱一号館美術館である。
コレクション展だが、収蔵後初公開の作品もある。
1章 ミレーと印象派
ミレーからスタート。この章は日本人が好きそうなコーナーですね。
牧歌的な風景のミレーの絵もいいけど、ピサロもいいなあ。
ドガは、あれれ?まったくドガっぽくない。ラファエロの「アテネの学園」の模写だった。
ルノワールはそれほど好きではないのだけれど、この2枚はまだあまりもやっとしていない絵なのでまずまず。この2枚は同じモデルだろうか?違うか。
セザンヌのリンゴの絵は、セザンヌにしてはりんごがまだ腐っていない(笑)。
モネは、色合いが暖かくてきれい。
2章 ルドンの「黒」
以前、この美術館でルドン展を見ており、結構見たことがあるものが多いと思うのだが、やっぱり妖しい・・・
不気味なんだけど、ちょっとだけユーモラスな感じもある。
何を意味してるんだろうと考えるとわからなくなってくるが・・・
3章 トゥールーズ=ロートレックと仲間たち
「メイ・ベルフォール」と「メイ・ミルトン」。
二人は恋人同士で、対になるよう、対比的に描かれているとのこと。色、背景、動と静。これ、並んでると惹きつけられますね。
有名なムーラン・ルージュ、ブリュアンなども。
4章 『レスタンプ・オリジナル』
3章にも展示があったが、これは版画集で、多くの芸術家たちが参加。メンバーが豪華なこと!へーって思うような人の作品も。ルノワール、ヴィヤール、ロダン、ピサロ、ゴーギャン、ホイッスラー・・・
創刊号と最終号の表紙を担当したのがロートレックだったんですね。
5章 版画家ヴァロットンの誕生
スイス生まれのヴァロットン、今まで見たことがあったかな?あったかもしれないが、明確な記憶なし。
この版画がとってもおもしろかった。
なんとなく思い起こしたのが、タンタン。ちょっと漫画チック。パリの街を題材にとったシリーズ、楽しいなあ(毒もさりげなく効いてるけど)。
来年、ここでヴァロットン展をやるそうで(ただし、この版画作品たちは出品されないらしいが)、是非見なければ。
6章 ルドン 夢の色彩
またまたルドン登場。
ルドン、あるとき突然黒い作品をやめて、色彩の画家へと転身するのだが、何があったんでしょう?あまりに違いすぎる。
「グラン・ブーケ」、鮮やか。
7章 ルノワールとモネの後半生
ルノワールの「パリスの審判」は、ルノワールらしい豊満な肉体の三美神で、女神に見えないという(笑)。これ、ワタクシ的には微妙。
8章 画商ヴォラールと画家たち 出版事業を中心に
大好きな画家ドニの版画集「アムール」。版画になっても、やっぱり色合いがドニなんですね。幸せがあふれ出ている作品集。マルトとの婚約を記念して作られたものだそう。
ボナールの版画集「パリ生活の小景」もいい。
なかなかいい作品を持っていますね。
そして、ヴァロットン!新たな発見でした。
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