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2013/11/07

【印象派を超えて 点描の画家たち展】

art-45 【印象派を超えて 点描の画家たち展】 国立新美術館

1311071
ゴッホのコレクションで有名なオランダ、クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心とした展覧会。

点描が、なぜゴッホ、スーラ(これはまさに点描だが)、モンドリアンまでと銘打っているので、?だったのだが、点描というよりは分割主義に関する展覧会といった方が正しそうだ。

Ⅰ 印象派の筆触
国内の美術館の作品から、モネ、シスレー、ピサロ。
モネだってシスレーだって点描というのは微妙なのでは・・・
と思ったが、筆触分割という技法は確かに、そのはしりなのかも。
モネの「サン=ジェルマンの森の中で」が素晴らしい。森の奥にすいこまれそう・・・

Ⅱ スーラとシニャック 分割主義の誕生と展開
スーラはまさに点描画。いやはやなんと細かいことでしょう!
「入江の一角、オンフルール港」など、よくよく見ると、周囲ぐるっと額縁風に点描になってる!海(水)が点描でうまく描かれているが、同じく額縁風に点描になっている「グラヴリーヌの水路、海を臨む」は空がきれい。
シニャックもはじめは、スーラのように細かい点描なのだが、次第に点が大きくなって、モザイク画のようになっていく。
「マルセイユ港の入口」は、かなり大胆な点描画であるが、水も空もキラキラと輝いてまぶしいくらいだ。
「ダイニングルーム」は初期の作品なのか、かなり細かく描かれているのだが、なんとも不思議な絵である。風景でなくて、家の中の日常を点描で描くとこうなるのか・・・時がとまったような、まったく動きのない不可思議な絵になっている。
異色なのはリュス。無政府主義に賛同し、労働者の生活に関心があったとのことで、題材がおもしろいのだ。「鋳物工場」など、画面は暗めながら、よくよく見るとちゃんと点描。
ドニも一時期、点描を描いていたとのことで3枚あった。

Ⅲ ゴッホと分割主義
クレラー=ミュラー美術館からゴッホが9点(うち、2点は習作)きていた。
この中で一番、点描の影響が強いのは「レストランの内部」だが、点描はゴッホの性にはあわなかったようで、違う方向へと向かう。補色については独自に研究していたようで、あの色の配置は大胆!
ポスターにもなっている「種まく人」の黄色と青の対照は強烈だが、お隣、「麦束のある月の出の風景」も色彩が強烈。そして、あのうねった空に山に地面。ゴッホですね~
ペンで描かれた習作2枚も、空のうねりなどゴッホらしい作品だった。
ゴーギャンも3枚あったが、ここに展示するのはどうなんだろう・・・

Ⅳ ベルギーとオランダの分割主義
ベルギーやオランダにも点描の技法は伝わる。
正直、ちょっと名前だけは知っているという程度の画家が多かったのだが、さすがのコレクションである。
ベルギーでは、レイセルベだろうか。明るい作品が多かったが、人物の点描は少々微妙。
肌が青かったり緑だったり・・・ルノワールなどもそういった色をのせていたが、点描にするとちょっと・・・
オランダでは、ヤン・トーロップ。まだ点描と出会う前の作品だろうか。「オルガンの音色」は暗く、人物はなんだか亡霊みたい。それが点描と出会って一変、明るい色調の点描画になるのである。
美術館の創始者エレーネの相談役だったブレマーの点描(というか分割主義)作品も数点あった。

Ⅴ モンドリアン 究極の帰結
分割主義の究極の帰結がモンドリアン・・・というのは若干無理がある気がしないでもないのだが・・・
白地に黒い太い線、赤と青と黄色を使う絵は、うーん、分割主義といえなくもないか・・・
最後に展示されていた作品がまさにこういった作品でした。

おもしろい視点の展覧会でしたね。
クレラー=ミュラーのコレクション、いいです。
行くのは不便そうだけれど、いつの日か行ってみたいな。
是非!

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