【ウィリアム・モリス 美しい暮らし展】
art-46 【ウィリアム・モリス 美しい暮らし展】 府中市美術館
先日、半日休みをとってウィリアム・モリス展に行って参りました。
ウィリアム・モリスのデザイン、いいですねぇ。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館にたくさん展示されていたのを思い出しつつ・・・
モリスデザインのタイル(ひなぎく)を使った暖炉の展示からスタート。
続く部屋では、ステンドグラス。
といっても、もちろん本物ではなくて・・・
写真フィルムでの展示(持ってこられるわけがない・・・笑)。
いや、でもキレイでした。
モリスのデザインのも2つほどあったが、あとは、ロセッティ、エドワード・バーン=ジョーンズなどのデザイン。正直、モリスのデザインよりバーン=ジョーンズのデザインの方が素敵。伝統的なところから一歩進んで、カラフルでドラマチックなステンドグラスに。
是非、これらの教会を巡って本物を見てみたいものだ。
続いて壁紙の展示。
おおっ、これこそモリス。
自然の草花や鳥などをモチーフとしているところがいいんですね。
ひなぎく、柳、アネモネ、るりはこべ、やぐるまぎく(母親にあげたエプロンはこの柄だったことが判明)、チューリップ、ひまわり・・・
好みでいうと、るりはこべ(ブルーが美しい)、格子垣(鳥がポイント)、そして、なんといってもいちご泥棒!
つぐみがいちごをくわえていこうとする姿が描かれているのだけど、かわいいなあ。
しかし、これ、想像する以上の手間がかかっている。
まず、インディゴで全部を青く染め(水に溶けないらしい)、漂白剤入りの糊で抜染、他の色を型で染め、多色刷りにするという、何段階にもわたる作業。実に細かい。
モリスの壁紙がほしい!と思ったけれど、我が家には似合わないな、残念ながら(笑)
モリスはまた、詩人でもあり、本の装丁も手がけている。
本の文字まで作ったりして。
うーん、多才だなあ。そして、凝り性ですね、この方。
そして、最後は、モリス商会の家具や、ランプ、そしてモリスの後継者たちの壁紙など。
後継者たちの作品は、しっかりとモリスの精神は受け継がれているものの、やはり違いはあって、ポップだったり、カラフルだったり。
これはこれでいいのだけれど、やはりモリスの壁紙が好きだな。
今度ロンドンに行ったら、またV&Aに行こう!
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