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2013/12/15

【カイユボット展】

art-47 【カイユボット展】 ブリヂストン美術館

1312151
もうすぐ終わってしまうカイユボット展にようやく行って参りました。
なかなかの混雑ぶりで、ロッカーもあいていないくらい。

カイユボットといえば、印象派の収集家としての方が有名で、自身の絵というと、オルセーにある「床を削る人々」や、最近ブリヂストンが購入した「ピアノを弾く若い男」くらい。他にも見たことのあるものはあるのだが、あまり印象にない。
ということで、この日本初の回顧展は貴重な機会だ。

Ⅰ.自画像
若い頃の自画像「夏帽子の自画像」は柔らかな雰囲気がなかなかよいのだが、40過ぎてからの自画像はちょっとゴッホを連想させるような(作風ではなくて)、頬のこけた顔。この後わりとすぐに亡くなっているから健康でも損ねていたのか?と思うくらい。

Ⅱ.室内、肖像画
ブリヂストンが「ピアノを弾く若い男」を購入して以来、何度かこの絵は見ているが、いいなあ。暖かい光が注ぎ込む中、ピアノを弾く弟の姿を描いていて、暖かみのある絵である。
「昼食」は構図がおもしろい。手前のお皿が見下ろす形で描かれていて、よく見ると変なのだけど、光が美しい。
「マルシャル・カイユボット夫人の肖像」は、カイユボットの弟が亡くなって2年後に描かれており、黒い服は喪服なのだろうか?縫い物をする姿が寂しい。
「室内・・・」の2枚は、これまたおもしろい構図で、人物のちぐはぐさが不思議だ。

Ⅲ.近代都市パリの風景
いいですねぇ、パリの風景。
チラシにも使われている「ヨーロッパ橋」は非常に奥行きが感じられる絵。手前の男性や犬から奥の方の汽車の蒸気まで。
「建物のペンキ塗り」もまた奥行きのある絵。遠近をきっちり出す構図が好きだったのかも。
「パリの通り、雨」は人物の顔はあいまいになっていたり、石畳を意外とラフに描かれていたりして、でも雰囲気はなかなかよい。
数年前にパリに行った際、オスマン通りのすぐそばのホテルに泊まっていたので、ああもしかしてここかも?とかここも通ったなと思いながら鑑賞していたわけだが、「見下ろした大通り」、これはなかなかフツーは描かないでしょうね。上から見下ろす構図は、写真的だとあった。

Ⅳ.イエール、ノルマンディー、プティ・ジュヌヴィリエ
カイユボットが夏を過ごしていた別邸のあるイエール、やはり夏をよく過ごしたノルマンディー、のちに住むことになったプティ・ジュヌヴィリエの風景画の数々。どれも明るい。
イエールの別邸には川が流れていて、船遊びに興じていたらしいが、この別邸の絵も何枚か。「イエールの庭園の樹木の下の小径」や「イエールの菜園」など。なんてお金もち!
「ペリソワール」や「シルクハットの漕手」など、舟の絵もある。このあたりは印象派的な絵画。「ペリソワール」の方が筆致が結構大胆。黄色が目立つ絵である。
プティ・ジュヌヴィリエを描いた絵は、畑や草原など広がりのある絵が多いのだけれど、人物や動物、家などはあまり描かれておらず、ちょっと不思議。点描に近い感じで、日の光がきらきら。

Ⅴ.静物画
静物画のイメージはなかったけれど、少ないながら描いてはいるんですね。
ジビエの描いた2枚、結構リアル。
「猟鳥とレモン」は鳥とレモンの対比(色も含めて)が印象的だ。

Ⅵ.マルシャル・カイユボットの写真
絵の題材ともなった弟マルシャルは音楽家ではあったものの、それを本業とせず、兄とともにいろいろな趣味に没頭していたらしい(ホント、恵まれてる)。趣味の一つ、カメラでたくさんの写真を撮っていて、今回もたくさん展示されていた。この頃の様子がわかって大変興味深い。カイユボットも時々登場していた。

いやはや、これだけまとめてカイユボットが見られる機会はそうそうないでしょう。
まだの方は行きましょう!


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