「綴り字のシーズン」
本日の映画
movie-65 「綴り字のシーズン」 Bee Season 2005年米
DIR:スコット・マクギー
CAST:リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ、フローラ・クロス、マックス・ミンゲラ、ケイト・ボスワース
STORY:宗教学者の父親が兄をひいきにしていると感じているイライザ。スペリング・コンテストで優勝、さらに地区大会でも勝ち進む娘を見て、父親の関心は今度は娘に向けられる。
☆☆☆ほろ苦いドラマ。
勝手な想像で、もっと感動的なドラマだと思っていたのだが、そうではなかった。
ラストは希望を残すものの、まだどうなるかという不安定さも残って、ああよかったとは思えないところがちょっと悲しい。
主人公一家は、理想的な家族に見えるものの、いろいろな問題を抱えていた。
父親は優秀な息子のことしか見ず、母親は情緒不安定、娘は父親の対応で寂しい気持ちを持っていた。
それが、娘にスペリングの才能があることがわかってから、父親の関心は娘へと移り、その結果、息子は宗教に走り、母親はさらに精神に問題をきたしてしまう。
娘がスペリングの大会で勝ち進むにつれ、さらに崩壊していく家庭。
いや、もともと崩壊しかかっていたのが、ひょんな拍子で顕在化しただけと言ってもいいのかもしれない。
賢く、そして皆を冷静に観察していた娘が最後にとった行動は・・・
これでよかったのだろうか、と思うものの、これしかなかったと思ったに違いない。
おそらく、一家は再生に向かうのだろう(おそらくは・・・でもわからない)というところで幕切れ。
それぞれの(娘以外の)感情の動きがいまひとつわかりづらかったのもあるのだが、うーん、なんかすっきりしなかった。
息子役は、ミンゲラ監督の息子だそうで。眉太い(笑)。
しかし、娘役のフローラ・クロスが芸達者で、この後、一本しか映画に出ていないのが残念だ。
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