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2014/01/12

【モネ、風景をみる眼展】

art-3 【モネ、風景をみる眼展】 国立西洋美術館

1401121
お正月旅行でポーラ美術館に行ってきた続き、といってはなんですが、国立西洋美術館とポーラ美術館コラボの展覧会に行って参りました。
休日だったこともあって、会場は混み混み。
日本人って、モネ好きだなあ。かくいうワタクシも好きなんですけれど。

ポーラ美術館のモネ19点と西洋美術館に17点を中心として、マネからピカソまで2つの美術館が所蔵する100点あまりの絵画を紹介。どれも好きそう・・・

Ⅰ 現代風景のフレーミング
モネの初期の作品、モネの師ブーダンや、マネ、コロー、シスレーなど印象派の仲間の作品の展示である。
以下はモネの絵。
「並木道」はモネ24歳の時の作品。それほどモネ的な特徴は見られず。
それから10年後くらいに描かれた「雪のアルジャントゥイユ」、雪がとても美しい。
「散歩」はイメージとしては「ひなげし」。
「グランド・ジャット島」。この島はスーラが描いたことで有名だが、当然ながら全然違ったイメージである。
「貨物列車」は煙を吐いて走っていく列車が描かれている。こういう主題はモネとしてはめずらしいのでは?と思ったが、考えてみると「サン・ラザール駅」などもあるわけだし、そうめずらしくはないのか・・・
「サン=ラザール駅の線路」は、駅舎の中ではなく外の風景であった。
アルジャントゥイユを描いた絵としては「セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ」より「花咲く堤、アルジャントゥイユ」の方が印象的。手前の花と、遠くにぼんやり浮かぶ風景の対比がいい。
モネ以外では、シスレー、ブーダン、ピサロ、セザンヌなど、どれも好きな画家。
セザンヌは、まだかなり印象派的な絵だった。
ゴッホの作品は、土手の描き方がゴッホらしいのと、要所要所で鮮やかな色が使われていて、パッと目に入ってくる。

Ⅱ 光のマティエール
1880年代から90年代のモネと、クールベ、シスレー、ゴッホ、ルノワール、ピサロ、シニャックなど。
以下、モネの絵で印象に残ったもの。
「ジヴェルニーの冬」。ジヴェルニーというとあまりこの季節のイメージはなかったのだが、雪景色も美しい。
「ジヴェルニーの積みわら」。積みわらの連作は大好きなのだが、この作品はまだ連作を始める以前の作品とのこと。光が美しい。
習作である「積みわら」もあった。
「セーヌ川の日没、冬」の日没の様子は、日の出に通じるものがあるが、氷結した氷が割れて流れる様子を描いたとのことで、めずらしい光景である。
「エトルタの夕焼け」。エトルタもたくさん描いていますね。空が美しい。
「波立つプールヴィルの海」は、やや荒れた海なのだろうか。あまり細かい筆致ではない。
「ヴェトゥイユ」は、水面は美しく描かれているが、町はあまり細かく描かれていない。
モネ以外。
クールベの「波」は荒々しいタッチで迫力あり。
スーラ、シニャックもよかった。
このあたり、モネの作品からのつながりがよろしい。うまい展示だと思う。
ルノワールの「ムール貝採り」はいかにもな色だった。

Ⅲ 反映と反復
引き続き同じ年代のモネと、ドニ、シダネル、ルドンなど。
以下、モネの作品で印象に残ったもの。
「グラジオラス」2点。花瓶が日本風とか。大きな絵(縦長の)で目立つ。
「ヴァランジュヴィルの風景」。構図が浮世絵風とか。最近、これと同じ構図のものを見た気が・・・東京富士美術館だったかな?
構図といえば、「陽をを浴びるポプラ並木」もおもしろい構図だと思う。これも連作だったとのこと。
「柳」はちょっとラフ過ぎる気がして、同じような絵ならば「セーヌ河の朝」の方が好き。色あいも。
モネ以外。
大好きなドニやシダネルが見られたのはうれしい。
シャヴァンヌの「貧しき漁夫」とピカソの「海辺の母子像」、この並びもよかったなあ。シャヴァンヌ展も是非行かねば!
ピカソは青の時代の作品である。

Ⅳ 空間の深みへ
モネ、いよいよ睡蓮の登場。他、ガレやロダンなど。
以下、モネの作品。
「舟遊び」と「バラ色のボート」を並べての展示、素晴らしい!
前者は西洋美術館、後者はポーラ美術館。どちらもおもしろい構図だが、うーん、どちらも捨てがたい。色あいは「舟遊び」の方が好きなのだが、「バラ色のボート」、長すぎるオールと中途半端に切れている構図が大胆で、これはこれでよい。
「しゃくやくの花園」のあとは睡蓮が2枚並べて展示されていた。ポーラ美術館の方が好きかな。
「黄色いアイリス」は、茎がうねっていて、ちょっとゴッホっぽい。
ガレのガラスがポーラ美術館から数点きていたが、これはなくてもよかったような・・・

Ⅴ 石と水の幻影
モネのルーアンやロンドン、ヴェネツィアの風景などと、シニャックなど。
「ルーアンの大聖堂」。連作33点のうちの一つで、夕景を描いたもの。かなりバラ色でしかも背景に溶け込んでいる。
「国家議事堂、バラ色のシンフォニー」。これもバラ色だが、建物は青色。ぼんやりした光が美しい。
「ウォータールー橋、ロンドン」。橋はバラ色というよりピンク色。これもぼんやりと浮かび上がる景色が美しい作品。
「チャリング・クロス橋、ロンドン」も似た印象。
「サルーテ運河」はヴェネツィアも描いたもの。モネ、ヴェネツィアもたくさん描いていますね。これはかなり鮮やかな色合い。
モネ以外では、シニャックの作品がやはり素敵(最近、シニャックがお気に入り)。

見たことがある作品も多かったとは思うのだが(明確な記憶はなし・・・)、いい絵ばかり。
まだの方は是非どうぞ。

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