レーナ・レヘトライネン『雪の女』
本日の本
book-1 『雪の女』 レーナ・レヘトライネン著 創元推理文庫
STORY:エスポー警察巡査部長マリアは女性限定のセラピーセンターでの講演を頼まれる。数週間後、主催者の女性の死体が発見されて・・・
☆☆☆フィンランド産ミステリ。
フィンランドのミステリ、読むのははじめてである。
北欧といってもこれまではスウェーデンが多かったですからね。
このところの北欧ブームでいろいろな国のミステリが読めてうれしいな。
冬(12月)が舞台だけに、とても寒そうなのだけど・・・
普段読まない国のミステリを読むと、その国のことがおぼろげにわかっていいですね。
フィンランドは女性の社会進出が進んでおり、専業主婦はめずらしい(この物語でも1人だけ・・・しかも特殊な宗教社会にいる女性)とか、家にはサウナがたいていあるみたいだとか(旅番組でもやってたけど)・・・
そういう目新しい知識に感心したけれど、ミステリとしてはまあ平凡かな。あまりひねりがなくて。
でも、主人公とその仲間の刑事たちがいきいきとしていいのだ。
そもそも、主人公のマリアが小柄な女性刑事というところに惹かれたのだけれど、全然小柄じゃないよ(笑)
160センチ台だもの。まあ、フィンランドでは小柄なんでしょうけれどね。
女性進出が進んでいるとはいっても警察はかなり保守的で、いやな仲間はいるし、いやな重いもずいぶんするのだけど、マリア、負けてはいないのだ。落ち込みそうになりながらもえいやと突き進む。
理解のある上司ややさしい夫にもめぐまれて、ひたむきに捜査にあたるマリア、好感度高し。
本作(といっても4作目だそう。はじめから紹介してほしいなあ)で妊娠が発覚したマリア、次作は出産間近での捜査が描かれてるということでどうなるんだろう。
続いて読みたいと思います。
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