【Kawaii日本美術展】
art-13 【Kawaii日本美術展】 山種美術館
山種美術館で開催されているかわいい日本美術展に行って参りました。
昨年、府中美術館で【かわいい江戸絵画展】を見に行ってとてもよかったのだけど、今回の展覧会は江戸絵画だけでないし、また切り口も違っておもしろそう・・・
10時すぎに行ったのだが、思いの外混んでてびっくり!
平日では今まで行った中で一番混んでたかも・・・
まずは伊藤若冲の「伏見人形図」からスタート。
ちょっと仙厓っぽい。並んで歩く姿がとってもユーモラス。
第1章 描かれた子ども
子どもの絵といっても一概にかわいいとはいえないのだけど・・・
「唐子遊び図」は無心に琴碁書画をたしなむ子供たちがけなげではあるけれど、かわいいかというと?だし、小出楢重の「子供立像」は、はっきりとした絵でインパクトはあるが、かわいいという範疇ではない気が。
一番いいなと思ったのは、上村松園の「折鶴」。無心につるを折る子供がかわいい。
川端龍子の「百子図」もいいですね。ちょっとメルヘンチックなできあがり。
第2章 生きもの大集合
やはり、かわいいといったら動物でしょう!このパートが一番充実してましたね。
犬、猫、うさぎ、鳥、鹿、ネズミ、虎、木菟・・・いろいろな動物が登場。
一番の見物は静岡県立美術館からきている伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」。
大きな作品で、バラエティに富んだ動物が描かれる。有名な枡目描き屏風で、いや実に細かい。遠くから見ると枡目とはわからない。ユニークな画法である。
生き物といったら、竹内栖鳳、そして、奥村土牛もいいですね。
昨年、竹内栖鳳展でたくさん見たけれど、やっぱりいいな。「鴨雛」のかわいさと言ったら!産毛の細かさもすごい。「みみづく」もかわいいけれど。
土牛の兎も2枚並んでいた。
アンゴラうさぎもふさふさでかわいいし、芥子の花と描かれた黒っぽい兎もかわいい。
昨年府中美術館で見た猿の狙仙こと、森狙仙の猿もまたまた楽しく見たのだが、猿といえば、「藤袋草紙絵巻」がおもしろかった。物語も絵も。
山口華揚も好きな画家です。
第3章 小さい・ほのぼの・ユーモラス
かわいいといってもいろいろな意味があるもので・・・
バラエティーに富んだ絵がいろいろ。
栖鳳の小品、「達磨」なんてのもいいですね。干し柿も。
先日ばっちりみたきた東海道五拾三次も2枚。凧が画面をはみ出ている掛川と、強風で飛んでいく傘を追いかける姿がユーモラスな四日市の2枚だった。
第2展示室に移って・・・
結城素明のパリを描いた2枚がおもしろい。日本画とパリの組み合わせ、新鮮。
そして、週間新潮の表紙絵やわらべ歌の絵で同じみの谷内六郎が4枚。なんかほっとする絵。日本だなあと。
対して、熊谷守一は非常にデザイン的で現代的。
こんな切り口の展覧会もおもしろいですね。
3月2日で終了です。
« 【葛飾応為 吉原格子先之図展】 | トップページ | 恵比寿:千疋屋 アトレ恵比寿店 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 【特別展はにわ】(2024.11.25)
- 神代植物公園3(2024.11.19)
- 【カナレットとヴェネツィアの輝き展】(2024.11.04)
- 【英一蝶展】(2024.10.14)
- 【田中一村展】(2024.09.23)
コメント