【世紀の日本画展】
art-11 【世紀の日本画展】 東京都美術館
都美術館で開催されている、日本美術院再興100年特別展・世紀の日本画(前期)に行って参りました。
行ったのは、19日で、第三水曜日ということは、65歳以上の方が無料の日。
というわけで、混み混み。
そして、年齢層が高いよ(笑)ワタクシが若く見えるくらい。
第1章 名作で巡る日本美術院の歩み
重要文化財の狩野芳崖「不動明王」からスタート。
怖い形相かと思いきや、案外ユーモラス。
菱田春草の「四季山水」いいですね。前後期で巻替えがあるようなので、後期も楽しみにしよう。
下村観山「弱法師」。沈む太陽についつい目がいく。
安田靫彦「飛鳥の春の額田王」はよく見る絵なので、額田王ってこうだったんだなあと勝手に思い込んでいた。
前だ青邨「京名所八題」は墨の感じがいい。
奥村土牛「閑日」も好きな作品の一つ。ちょっと不思議な構図だけれど、猫がかわいい!
第2章 院展再興の時代-大正期の名作
下村観山「白狐」も好き。よくよく見ると、いろいろな植物が描かれているのも見所。
同じく「天心岡倉先生画稿」。これはよく特徴がとらえられていますね。
川端龍子「佳人好在」。人が描かれていないのが不思議。屋の庭の色が美しい。
第1章にもあったが平櫛田中の作品も。うちの近くに平櫛田中の館があるのだけれど、まだ行ったことがない。今度行ってみよう。
第3章 歴史をつなぐ、信仰を尊ぶ
安田靫彦「卑弥呼」。背景は阿蘇山のようで、九州だったという説なんですね。
小林古径「竹取物語」。色鮮やかな絵巻物。
小山硬「天草(礼拝)」。ごつごつとした絵。
平山郁夫の作品もあったが、これは好みにあわず。
第4章 花。鳥。そして命を見つめて
横山大観「紅葉」はとっても紅葉が鮮やか。
小茂田青樹「虫魚画巻」。蜘蛛の巣は速水御舟をちょっと連想した。
第5章 風景の中で
速水御舟の「洛北修学院村」がすばらしい。ブルーと緑がきれい。この頃、御舟は群青にこっていたらしい。
小松均の「雪の最上川」は大きな作品。描き方がかなり特徴的なのだけど、気に入った。
宮廻正明「天写田」はバリ島の棚田を描いたとのこと。のどかな感じ。
第6章 幻想の世界
中村岳稜「婉膩水韻」はかなり不思議な感じ。
この章で一番気に入ったのは岩橋英遠「神々とファラオ」だが、上にはファラオ、下にはらくだの隊列が描かれており、これまた不思議な絵。
第7章 人のすがた
安田靫彦の「風神雷神」は、フツー描かれる風神雷神とはかなり様子が違う。人間に近く、優しい感じに描かれている。
速水御舟「京の舞妓」は着物の青が印象的なのだが、よくよく見るとかなり細かい絵である。
堅山南風「大観先生」は、ずっとそばにいたお弟子さんだけあって、かなりのリアルさ。
ラストは小倉遊亀の「怪」。優しい絵である。とても和む。
たくさんのいい絵を見ました。
後期も是非見に行きたいと思います。
前期は25日まで。
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