【クリーブランド美術館展】
art-7 【クリーブランド美術館展】 国立東京博物館
アメリカ、オハイオのクリーブランド美術館はアメリカでも日本画のコレクションが充実しているという。昨年、日本ギャラリーが開設されたことを記念しての、日本絵画を中心とした美術展。なかなか行けそうもないから、こうしてきてくれるのは大変うれしい。
第一章 神・仏・人
この章が一番作品数が多かった。特に気に入ったものをピックアップ。
「釈迦如来像」
元あるいは高麗のもの。若冲の画の原本とのことだが、さすが若冲の方がカラフルなものの、これも思った以上に色が残っている。
「二河白道図」
若干見づらいところはあるが、解説の力を借りて鑑賞。往生者の心得を説く画。なるほど、わかりやすい。
「福富草子絵巻」
ユーモラスな物語。こういうのはホント、全部を見てみたい。
「霊昭女図」
髪のほつれ具合など、とても細かい絵。
「雷神図屏風」
これまたユーモラスな雷神。怖い感じはあまりなし。構図がいい。
「群舞図」
障子の向こうに踊る人々の影が映っている。なんか、これ好き。
「大空武左衛門像」
渡辺崋山作。なんと2メートル20センチ以上もあった実在の人物だそう。ホントにこんな大きな人がいたのかな?絵も大きいこと!
「地獄太夫図」
川鍋暁斎作。遊女の着ている着物に地獄図が描かれている。色彩あざやか・・・というよりどぎついくらい。
第二章 花鳥風月
「南瓜図」
南瓜も描かれてはいるがそれほど目立たず・・・引っ張っているのが蟻のような人間のような。おもしろい。
「花鳥図」
花鳥図は好きなカテゴリー。狩野一派の「四季花鳥図屏風」の方がより好みかも。
「龍虎図屏風」
案外、龍も虎もかわいらしい顔。
「松に椿・竹に朝顔図屏風」
第三章 物語世界
「燕子花図屏風」
光琳の方がやっぱり好きかなあ。この作品は、茎の下の方が描かれておらず、雲の上なのか・・・
「蔦の細道図屏風」
常設展示にも同じ図があるとのことで参考写真があったが、ちょっと違うんですね。見ればよかったな。
第四章 近代西洋の人と自然
なぜか、4点だけだが、西洋絵画があった。なぜだ?
アンリ・ルソー、モネ、モリゾ、ピカソ。
この中ではルソーの作品がいかにもルソーらしくていい。いつ見ても不思議だ。
ピカソの絵は18歳の時の作品とのことで、言われないとピカソとわからない。
第五章 山水
中国絵画が何点かきていたが、「松渓観鹿図」がいいなあ。
「蘭亭曲水図」
曽我蕭白作。このごつごつした感じ、強烈な印象。
作品数は決して多くはないですが、思った以上にいい展覧会でした。
まだの方は是非どうぞ。
昼食後、東照宮ぼたん苑へ。ちょうど見頃でした(1月29日)。
大規模修復が終わった東照宮も見学。金ぴか!
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