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2014/02/16

【シャガール展】

art-10 【シャガール展】 静岡市美術館

1402161
静岡にいちご狩りに行った帰りに、静岡市美術館で開催されているシャガール展に行って参りました。
というより、この展覧会に行きたいが為に、今年のいちご狩りを静岡にしたんですね。
東京にはこない展覧会なので・・・

今回の展覧会は、油彩画のみならず、天井画やステンドグラス等も下絵やスケッチで紹介しり、舞台衣装、陶芸、タピスリーなどの展示もあり、バラエティに富んでいる。

第1章:祝祭の空間-色彩の交響
まずは、パリのオペラ座の天井画の紹介。何度もパリに行っているのに、時間がなかったり、混んでいたりで、まだ見学できていないオペラ座の中(見学したのは入り口のところだけ)。何が描かれているのかちゃんとわかっていなかったのだが(人が飛んでるな、くらいの認識)、今回たくさんの下絵を見て、よーくわかった。有名なオペラやバレエの場面が描かれていたんですねぇ(ちょっとわかりづらいのもあり)。パパゲーノがシュールすぎる・・・白鳥も・・・
いやでも、これ、本物見たら美しいだろうなあ。是非行かねば。
続いて、バレエ「ダフニスとクロエ」、「火の鳥」の衣装デザインや舞台装飾の下絵などが。「ダフニスとクロエ」の舞台装置、いいなあ。舞台にとっても映える。
ワタクシ、バレエやオペラは舞台装置にしろ、衣装にしろ、古典的な方が好きなのだけど、シャガールならいいな。
「ダフニスとクロエ」の版画集からも6枚が展示されていたが、これ、全部見てみたい。
シャガールといえば、サーカス・・・
ということで、サーカス関連もいくつかあった。タピスリーもあったが、これは2年ほど前に松濤美術館で開催された【シャガールのタピスリー展】で、おそらく見たもの。シャガールの世界がとてもよく再現されていると思う。

第2章:精神の光-祈りの造形
シャガールは宗教建築のための壁画、ステンドグラスも多く制作している。題材は旧約聖書からとられたものが多い(シャガールは東欧系ユダヤ人であり、ユダヤ人の精神的支柱は旧約聖書であったとのこと)。
残念ながら、イスラエルの12氏族について全く知識がなくて、イスラエルの医療センターシナゴーグ、ステンドグラスのための下絵は見てもよくわからなかったのだが・・・
旧約聖書が主題となった作品はわかりやすい。
アダムとイブから、アブラハム、ヤコブ、ノア、モーセ、ダヴィデ・・・
といっても、シャガールだから、厳粛な雰囲気は希薄で、幻想的で不思議な雰囲気が漂う。人、飛んでるし(笑)。すみません、なぜか、モーセの絵を見ると笑っちゃうんですね。おもしろい。
第2章の途中で映像コーナーがあって、オペラ座、ランスの大聖堂、ニース大学等が紹介されているが、きれい。まだ行ってないところ、是非行かなきゃ・・・
メッス大聖堂内の薔薇窓が飾られていたが、青色が美しい。

第3章:南仏での安息-晩年の境地
晩年をコート・ダジュールで過ごしたシャガール。
明るく、暖かく、穏やかな南仏の気候風土に影響されてか、シャガールの絵も明るい。
「サン=ポールのアトリエ」の他数点、背景にサン=ポールの景色が描かれていた。
「花」はルドンの花を連想させるような作品だが(これにも下に街が描かれているが)、青の中の赤がアクセントになっていて目をひく。
陶芸や彫刻もあったが、しっかりとシャガールの世界観が投影されていて、おもしろかった。

シャガール、やっぱりいいなあ。
ちょっと遠いですが、是非どうぞ。


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