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2014/03/20

レーナ・レヘトライネン『氷の娘』

本日の本

氷の娘 (創元推理文庫)
book-7 『氷の娘』  レーナ・レヘトライネン著  創元推理文庫

STORY:フィギュアスケート界のホープである少女の死体が、車のトランクから発見された。身重のエスポ-警察の巡査部長マリアは捜査にあたるが、少女の母親につきまとっていた男が浮上する。

☆☆☆フィンランド産ミステリ第2弾。

『雪の女』が気に入ったので、2冊目を。
といっても通算でいくと5冊目だそう。長野オリンピックの話が出てくるから、そんなに前の作品なんですね。

今回の舞台は、著者が大好きだというフィギュアスケートの世界。
華やかな舞台の裏で起こった悲惨な事件のお話で、様々な人間関係が渦巻いている・・・という設定。

犯人に関しては、だんだん絞られてはいくのだけど、ちょっとヒントの出し方が少ないかなあ。最後は、急にマリアがひらめいて解決に向かうかのように見えるのがちょっと残念である。

しかし、やはり個々の人物の描写がよくて、いきいきと目の前に浮かび上がってくる。
特に、マリア。前作よりさらに感情移入してしまった。

前作で妊娠が発覚したマリア、本作では妊娠7ヶ月で、情緒不安定になったり、思うように体が動かせずにイライラしたり、つらい思いをしたりなのだけど、周囲も読んでいるこちらもハラハラするくらいに事件の解決に向けて突き進んでいく。
もうちょっと、体をいたわった方が、と思うくらい。

折しも、上司のタスキネン警部の昇進がうわさされて、その後釜の座を巡って、ストレム警部補(これが前作よりさらにいやなやつになってるのだが)と争う格好になり、ストレムがあからさまに嫌がらせをしてくるという事態になっていて、マリアも事件解決に必死になっている・・・という事情はあるのだが。
しかし、マリア、泣いたりくじけそうになったりしながらも強いこと!ストレムにも負けないし。

次作では母親となったマリアの活躍が見られるはずで、翻訳が待ち遠しいな。

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