「インビクタス/負けざる者たち」
本日の映画
movie-23 「インビクタス/負けざる者たち」 Invictus 2009年米
DIR:クリント・イーストウッド
CAST:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・ギゴロニ
STORY:27年間の獄中生活を経て釈放されたネルソン・マンデラはアパルトヘイト撤廃後、初の黒人大統領となる。人種対立が依然解消されない中、南アフリカで開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好の機会と考えたマンデラは、弱小化していたチームの再建をキャプテンのフランソワに訴えかけるが・・・
☆☆☆実話の映画化。
ワタクシ、スポーツには疎いもので・・・
こんなことがあったんですね。
自国で開催されたラグビーのW杯で、奇跡の優勝を遂げた南アフリカ。
この実話を淡々と語る映画である。
C・イーストウッドの演出は、驚くほどストレートでまじめ。
ま、こういうお話はドラマチックにしようとするとあざとくなるから、これくらいがいいのかもしれない。
じわじわと感動がくる映画で、ラストでは観客や選手たちと一体化。
奇跡は起こるもんなんだなあ。
でもこれは、マンデラの熱意のたまものなのかもしれない。
国際試合から閉め出され、すっかり弱体化していたチームはどうみても勝てそうには思えなかったのに、マンデラの熱意が、キャプテンのフランソワに伝わり(この二人の友情というか絆はもうちょっと熱く描いてもよさそうなのだが、これもまた淡々としていた)、フランソワからチーム全体に伝わり、そして、人種の壁を越えて全国民へと伝わっていく。
まさに国が一つとなっての勝利。
その後、南アはまだまだ貧困や、治安の悪さなど不安材料の多い国の一つではあるけれど、もしマンデラがいなかったら・・・
27年も投獄されながら、すべてを許すなんてとてもできることじゃあない。
このマンデラを演じるのは製作にも関わっているM・フリーマン。
なんかねー、すごいそっくりなんだなあ。入れ込んだんですね、この役に。
M・フリーマンに頼まれたのかどうかはわからないけれど、C・イーストウッドも、老いてますますさかん。実にいろいろなジャンルの映画を撮るものだと感心。
どれも骨があるというか、筋の通った映画で、好きだな。
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