【マルク・シャガール 版画の奇跡∞無限大の色彩展】
art-28 【マルク・シャガール 版画の奇跡∞無限大の色彩展】 目黒区美術館
目黒区美術館、初訪問!
なぜか今まで縁がなく(という美術館はまだまだあるな)、今回、好きなシャガールをやっているというので行ってみた。
目黒の駅から商店街を抜けて約10分ほど。
見たところ、そう大きな美術館ではなさそうだし、ちゃちゃっと見たら一時間もかからないかな・・・と思ってたらとんでもない。じっくり見てたら相当時間がかかりました。
自画像などもあるが、基本的に、「サーカス」、「ダフニスとクロエ」、「死せる魂」の3本立て。
「サーカス」
シャガールなので、とってもカラフルなのはそうなのだけど、細かく見ていくと、意外とグロテスクだったり、意味不明だったり・・・
繰り返し出てくる奇妙なモチーフてんこ盛りで、これ見てると飽きないなあ。
明るいだけの画ではないというところがポイント。
「ダフニスとクロエ」
静岡市美術館での展覧会で6枚見て、これは是非全部見てみたいと思っていたのだが、やったね。案外早く見ることができた。
この作品集は「サーカス」にもましてカラフル。20世紀で最も美しい本とも称されている豪華本である。
物語の舞台となっているギリシャを実際に訪問したというシャガール、ともかく美しいリトグラフなのであるが・・・
絵はね-、何せシャガールなので、ぶっ飛んでます(笑)
お話はもっと格調高いというか叙情豊かな作品と思われるのだが、シャガールの絵がつくと独特の世界に・・・
おもしろいけれど。
「死せる魂」
さらに滑稽味があるのが、この作品集。
ゴーゴリの長編小説を主題とした挿画本(銅版画)。
全96点を全部公開!
この小説読んだことあったかな?
ゴーゴリといえば、「鼻」、「外套」、「検察官」・・・それくらいだったかも。
ストーリーを追いながらじっくり見ていったのだけど、いやーこれ、おもしろい、というかおかしい。
ストーリーも滑稽味たっぷりなのだけど(風刺的な小説でもある)、さらに滑稽なシャガールの画。
岩波文庫の上中下巻が置いてあり、挿絵も入っていたのだが、ごめんなさい。シャガールを見たあとでは、まじめすぎるなあって思っちゃいましたね。
作品集を全部見られる機会ってそんなにないので貴重でありました。
シャガールファンの方は是非どうぞ。
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