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2014/05/25

【ジャック・カロ展】

art-33 【ジャック・カロ展】 国立西洋美術館

1405251
バルテュス展を見た後、昼食をはさんで国立西洋美術館に移動。
【ジャック・カロ リアリズムと奇想の劇場展】を見て参りました。

ジャック・カロ、見たことはあるけれどこんなにまとめて見たのははじめて。
40数年の生涯で1400点以上もの作品を残したそうだが、西洋美術館には実に400点も所蔵しているとのことで、今回はそのうち220点も見ることができた。

Ⅰ ローマ、そしてフィレンツェへ
フランス、ロレーヌ地方で生まれたカロは若い頃にローマへ。
はじめは宗教画(版画)である。
とにかく驚くのは、細かいこと!入り口で拡大鏡を借りるべきだった・・・

Ⅱ メディチ家の版画家
その後カロはメディチ家の宮廷付きの版画家へ。
連作「フェルディナンド1世の生涯」などは、いかにも仕えている君主のために作ったなという感じだが、「二人のザンニ」、これはおもしろい。当時流行した喜劇役者の芸が描かれているのだけど、パッと見、前面にいる役者二人が悪魔に見えた・・・
「インプルネータの市」はなんとたくさんの人が!なんでも1000人以上の人と何十頭の馬やロバ、100匹以上の犬が描かれてるとか。とてもとても全部を見ることはできないが細かく見ると楽しい。けんか有り、宴会あり、盗みあり、吊されてる!人あり。いやはやすごいぞこれ。ずっと見てるわけにもいかないのですべてを見切れなかったのが残念。

Ⅲ アウトサイダーたち
カロはまた、道化や乞食、ジプシーといったアウトサイダーもたくさん描いている。
当時の人々の好奇の目そのままに、グロテスクだったり容赦なく描いたり。
特徴をよく捉えてはいるけれど、やさしいまなざしとは言えなかったようだ。

Ⅳ ロレーヌの宮廷
コジモ2世の死後、後ろ盾を失ったカロは故郷へと戻る。
すぐには職をを得ることができなかったカロは精力的に描いたようだ。
宮廷で催された槍試合を描いた連作。試合そのものより、山車に乗って登場する貴族たちが滑稽だ。

Ⅴ 宗教
カロが一番描いたのは宗教画だったという。
聖母伝やキリスト、マリア、使徒立像などは(エンブレムで小さい作品。これ好き)ごくごくまじめな宗教画だが、異様なのは「聖アントニウスの誘惑」。なんかボスみたい。

Ⅵ 戦争
連作「戦争の悲惨」が怖い。絞首刑、銃殺刑、火刑、車裂きの刑・・・どれも目を覆いたくなるが、中でも一番ぞっとするのは絞首刑。大木に吊された十人以上の人。むむ、この連作をなぜ作ったのだろう?

Ⅶ 風景
パリやイタリアの風景。
風景画もいいですね。

なにしろ細かいのでじっくり見ていたら結構時間がかかりました。
お出かけの際は時間に余裕を持って!

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