【ちょっとパリまで、ず~っとパリで展】
art-27 【ちょっとパリまで、ず~っとパリで展】 泉屋博古館分館
この美術館に行くのははじめて。なぜか縁がなかったんですね。
1月~2月にやっていた「木島櫻谷 -京都日本画の俊英」は行ってみたかったのだが、残念ながらのがしてしまった。
財閥系はどこもいろいろ持ってますね。
三菱、三井、そしてこちらは住友。
この展覧会は住友グループに収蔵されている絵画を紹介する第2弾。
第1弾も行けばよかったな。
今回は、パリに留学したり、パリに住んだりした画家の絵を特集。
Ⅰ 明治洋画の牽引者たち
黒田清輝「庭園」からスタート。これはでも言われないとわからないかな、この人とは。
浅井忠は水彩が2枚。淡い色でキレイ。
和田英作「こだま」はエコーかな、ギリシャの。ラファエル前派展で見た絵を思い出した。
藤島武二が2枚。「幸ある朝」。さしこむ朝日が暖か。「黒衣の婦人」はブリヂストンの「黒扇」と同じモデルとのことだが、「黒扇」の方がいいかなあ。
安井曾太郎も2枚。「人参ある静物」、構図がいい。
梅原龍三郎の2枚は、まだまだ控えめな方。
満谷国四郎「罌粟の花畠」は、見た途端にこれゴーギャン!ナビ派の影響もあるとのことだけど。
Ⅱ 沸騰する時代のエトランジェ、パリ豚児の群れ
藤田嗣治が2枚。「Y婦人の肖像」は、お約束の猫たちがかわいいのだが、背景に金箔が使われており、前面は洋画、背面が日本画になっている。おもしろい試み。
佐伯祐三にはめずらしい静物画が。ずぱり「鯖」。インパクトあり。これ、気に入った。
坂本繁二郎の「二馬壁画」は住友家の依頼で描かれ壁にとりつけられたものとのこと。繁二郎といえば馬だが、この画も優しい色合いで素敵。
岡鹿之助も最近お気に入りなのだが、「堀割」も微妙な点描でまさにという作品。
Ⅲ クールなパリで個性を研ぐ
小磯良平が2枚。落ち着いたトーンの「母子像」もいいけれど、ドガの影響を受けたという「踊り子二人」もいいなあ。ドガっぽくはないけれど。
鳥海青児の2枚のうち、「ナポリの港」の方が好き。明るくて。
三岸節子の画も明るいのだが、実は見ているとちょっと落ち着かない。
森芳雄の2枚のうち、「女性たち」は青木繁の「海の幸」風で、もう一枚の静物画「果物」は抽象画風。
今まで見たことがない作品が多くて楽しめました。
来年またこんな感じの展覧会やってくれるかな?また行こう。
※この展覧会は本日で終了です。
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