【描かれたチャイナドレス展】
art-36 【描かれたチャイナドレス展】 ブリヂストン美術館
出光美術館を出て、歩いてブリヂストン美術館へ。
歩き始めは雨はそうひどくはなかったのだが、だんだんと強くなってきてしまった。
雨だと、写真が撮りづらい・・・
さて、今回のブリヂストンの展覧会は、2部屋を使ってのテーマ展示(あとは常設)。
大正期、中国ブームが起こった際、中国服を着た女性が描かれた。約30点のチャイナドレスの絵画の展示である。
チャイナドレスを着ていくと、団体料金になるそうだけど、残念ながらワタクシは持っておりません(笑)ってゆーか、チャイナドレス着ていったらすごい目立つと思うなあ。
スタートは藤島武二。6枚もあった。
はじめてチャイナドレスを描いたのは藤島だったそうだが、なんと60着もコレクションしていたとか。
はじめて描いたのが「匂い」。ピンクのドレスがキレイ。
しかし、圧倒的に多いのが横顔の女性像で、ルネサンス?(最近Bunkamuraで見た横顔美人を思い出しました)と思ったら、本当にヨーロッパ留学中に見たルネサンス絵画の影響を受けていたらしい。背景の描き方もルネサンス風のものもあった。
「女の横顔」が一番いいかなあ。
児島虎次郎が4枚。
実際に中国を訪れて描いたそうで、また違った趣き。
少しずつ画風が違うけれど、だいたいは印象派風。
1枚選ぶとすると「西湖の画舫」かな。
正宗得三郎が3枚。
奥さんがモデルなのだが、チャイナドレスも奥さんが作ったものだそう。なぜか、フランスの生地だそうだけど。「赤い志那服」はちょっとピエロっぽかったけど・・・
「中国服を着た女」だけは、安井曾太郎「金蓉」のモデルでもある女性。と言われればそうかな?という程度。やっぱり画家によって違うものですね。「金蓉」は10日からの展示。
藤田嗣治の「力士と病児」は、中国旅行の際に描いた絵とのこと。
手前に描かれた大きな男性(大道芸人)にまず目がいってしまうのだけど、後ろにちゃんとチャイナドレスの女性が描かれてましたね。パッと見、藤田嗣治の作品と思わなかったな。
梅原龍三郎が2枚。
やはり強烈な印象。
岸田劉生「照子像」は妹を描いたもの。水彩画だが油彩もあるらしい。
久米民十郎「志那の踊り」がおもしろい!
キュビズム?と思ったら、フォービシズム(渦巻派)だそう。チャイナドレスということよりも、この画風に目が釘付け!
こんな切り口の展覧会もおもしろいものですね。
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