【日本絵画の魅惑展(後期)】
art-35 【日本絵画の魅惑展(後期)】 出光美術館
日本絵画の魅惑展の後期展示に駆け込みで行って参りました。最近ちょっと忙しかったから行けないところだった・・・
前期でもらった券を持って行くと、半額の500円で見られます。ちょっとお得感。
全入れ替えだから行かなきゃ!
第1章 絵巻
後期展示は「福富草紙絵巻」。放屁芸!でお金持ちになった隣人をまねた男が失敗するというお話。サントリーでも見たし、クリーブランド美術館展でも見たっけ。くすくす笑ってしまうお話。全部を通して見てみたいもの。
第2章 仏画
前期では「六道・十王図」が展示されていたが、後期は「十王地獄図」。細かく見ると地獄が恐ろしや・・・
第3章 室町時代水墨画
水墨画、前期展示より後期の方が好きな作品が多かった。
雪舟のもいいが、伝周分文の「待花軒図」がお気に入り。思いのほか細かく、濃淡もくっきりとアクセントがあっていい。
第4章 室町時代やまと絵屏風
「四季花木図屏風」。銀箔が散らされているとのことだが、現在では残念ながら黒ずんでしまっている。描かれた頃はきれいだったんでしょうねぇ。
第5章 近世初期風俗画
前期は江戸名所図が細かくて見るのが大変(でもおもしろかった)だったが、後期はそれほど細かい作品はなし。「阿国歌舞伎図屏風」が興味深い。一度見てみたい。
第6章 寛文美人図と初期浮世絵
初期浮世絵ではやった女性が右手で立褄を取り、左袖を伸ばすポーズは伊勢物語の河内越えに由来するとのこと。ふふーん、勉強になりました。
第7章 黄金期の浮世絵
前期でもいいなと思った勝川春章の作品が後期にも。「柳下納涼美人図」、素晴らしい。涼やかな風が感じられる。
第8章 文人画
なんとダイナミック!浦上玉堂の「雙峯挿雲図」。酔って描き、醒めると筆をおき、また酔うと描く。なので、重ねて描いた墨の濃い部分があるとか。
渡辺崋山の「鸕鷀捉魚図」はまさに魚を飲み込まんとする鵜の姿をとらえて緊張感のある作品に。
第9章 琳派
これを見ようと思ってきたのです・・・「八つ橋図屏風」。酒井抱一の作品。
光琳の作品を元にしているといってもやはり違う。光琳のよりかきつばたの本数が少なくて、すっきりとしているし、橋や葉も違う。どちらがいいかは決められません・・・
鈴木其一の「桜・楓図屏風」は切れかかった構図がおもしろい。
第10章 狩野派と長谷川等伯
なんといっても等伯の「波濤図屏風」。いやー、ダイナミック、迫力。前衛的といってもいいような(当時としては)幾何学的な岩と波の曲線。うーん、これおもしろい。
等伯、最近気になる・・・
第11章 仙厓の画
最後はほのぼのと仙厓で締めくくり。
何度も見た作品だが、何度見てもいい。ユーモラスで、教訓が込められてはいるけれど、説教くさくないところがいい。
ぎょろり目の達磨さん、かわいい。
いやー、やっぱり後期も行ってよかったです。
残念ながら明日で終了です。
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