【ジャン・フォートリエ展】
art-39 【ジャン・フォートリエ展】 東京ステーションギャラリー

ヴァロットン展を見たあと、東京駅に移動、ジャン・フォートリエ展を見て参りました。
日本でははじめての回顧展とのこと。
Ⅰ レアリスムから厚塗りへ
まずは、「管理人の肖像」から。緑色の顔と手。かなり不気味である。ごつごつとした指と顔、リアルすぎ。
この後の数枚、みんな緑色。
そして、黒の時代へ。この時代の人物像もかなり暗いのだが、暗く怖いのは「兎の皮」とか「羊の頭部」とか。あまりずっとは見ていたくはない絵である。
この頃、またプリミティヴな画風にもなって、原始的な雰囲気に。おもしろい。
Ⅱ 厚塗りから人質へ
世界恐慌後、絵が売れなくなり、一時絵の世界を離れ、スキーのインストラクターをやったりホテルを経営したりしたフォートリエも第二次世界大戦のさなかパリへと戻る。
作風は変わって厚塗りの時代へ。
果物を描いた作品は結構明るさがあるのだが、有名な人質シリーズは戦争をテーマとしていることもあって暗く息がつまりそう・・・
人質シリーズはフォートリエの代表作であるが、まとめて見るとなかなかの迫力だが、ちょっと見ていてつらかった。
Ⅲ 第二次世界大戦後
戦後は、人質シリーズの延長にある作品で、静物画のシリーズはかなり気に入った。このシリーズは抽象画とはいってもわかりやすい部類である。
その後は、抽象化が進んで、なんかわかるようなわからないような。
これがアンフォルメルなんですねぇ。
あ、でも嫌いじゃないです。
行こうかどうしようか迷った展覧会でしたが、行ってよかったです。
もうすぐ終了です。是非どうぞ。
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